翌年の2月14日。
帰宅し、くつろいでいるとインターホーンが鳴った。
ドアを開けるとそこには顔を下に向けた1人の女性が立っていた。
「どなたですか?」と尋ねたが何も答えない。
「おかしいですね。」ボソッと女性が言った。
私は、「えっ?なんですか?」と言うと
顔を上げて私に向かって、
「おかしいですね。去年のチョコは食べましたか?」
女性の顔を見て、「オガワ ユリ…何しに来た。帰れ!」
「おかしいですね。去年のチョコは食べましたか?」と同じことを言ってきた。
私は、「チョコ?捨てた。誰かもわからない人からのチョコなんて食べれない。」そう伝えた。
それを聞いたオガワ ユリは顔を下に向け、
「そっか。わかりました。また来年来ますね。」そう言い残し立ち去った。
少し冷静になった私は、来年もまた来られたらたまらないな。めんどくさいし、何されるかわからない。私は引っ越しを決断し、オガワ ユリには2度と会わないようにした。
そして、翌年のバレンタイン。
私の自宅前に立っている女性を見て絶望した。
笑いながらこちらを見つめ、チョコ?が入っているであろう箱を両手で持っているオガワ ユリの姿がそこにはあった。
前のページ
3/3
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 37票
女性怖いねその後もチョコレート渡しにくるのかナ🤔
自分だったら怖いから素直に食べるかな
↑毒入りじゃね
「おかしいですね(食べたら死んでるはずなのに)。」ってことですかね(´・д・`)?