私が30歳頃に体験した話。
キャンプに友人2人と行く計画を立てていた。
場所は以前も行ったことのある場所で、計画の話し合いはスムーズに進み日時も決め、あとは当日を迎えるだけとなった。
キャンプ当日、待ち合わせ場所で友人2人と合流し、目的地となる山の頂上付近のキャンプ場へ向かった。
キャンプ場にお昼頃到着して、荷物を下ろし、テントを張り、ひと段落して休憩することに。
天候には恵まれず、霧がかかっていたが濃い霧ではないのであまり気にすることはなかった。
コーヒーを淹れ、一息ついて、ふと周りを見渡すと私達以外は誰もいなかった。
「珍しいな、こんな空いてるなんて。」
「確かに。いつもはもう少し人がいるのに。まぁ、静かでいいじゃん。」
などと話をして、まったりとして時間を過ごしていた。
天候は相変わらず、霧がうっすらとかかっている。
時間が経つにつれ、それぞれが持ってきたキャンプ道具を出して火を起こしたり、軽く食べるものを作ったりしていた。
あれこれしてるうちに暗くなり始めてきたのでスマホを確認すると夕方の17時頃になっていた。
少し肌寒くなり始めたので上着を着て、焚き火の回りを3人で囲みながら話をして過ごしていると、少し遠くの方でガチャガチャと音がした。しかし、霧がかかっているので姿を確認することはできない。
「お、俺ら以外にも来た人いるね。」
それから1時間ほど経ち、少し寒くなってきた私は、
「ちょっと寒いから中に入らない?」
少し大きめのテントを友人達とお金を出し合って購入しているので3人で寝ることは可能。
寒くなってきた私はテントに入ろうと友人達に伝え、3人で中で過ごすことに。
霧もかかっているせいか、肌寒さを感じ、テント内でも寝袋に入りながら友人達と話をしていた。
ザッザッザッザッ
外から誰かが歩いている音がし、私達以外の人が歩いてると思った。
その瞬間、肌寒さが増したように感じた。
しばらくして、用を足したくなった私はトイレに行ってくると伝え、外に出た。
トイレはキャンプ場内にあるのを知っていた私はその方向に向かって歩き始めた。
しかし、トイレの灯りが見えない。
「おかしいなー、このあたりにあったはずなのに。」
独り言を言いながらトイレを探していると、微かな灯りが見えた。
私達以外にキャンプ場を利用している人だと思い、トイレの場所を聞いてみようと思った。
灯りの方向に向かい、近づいて、
「すみません。申し訳ないのですが、トイレの場所を教えて頂けませんか?」
返答はない。
聞こえてないのか?と思い、もう少し近づいて同じように尋ねた。
またも返答がない。
すると、突然今まで見えていた灯りが消え、周りは真っ暗に。
慌てて、スマホのライトを照らしたが周りには誰もおらず、キャンプをしていた形跡も見当たらなかった。
「えぇ?さっきまで灯り点いてたよな。物音もしてたし。」
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