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不思議体験

Mineさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

誰も知らないあの子
長編 2026/05/31 22:49 170view

そうだ。家で卒業アルバムを確認してみよう。それで全てはっきりするはず。

そう考えるといてもたってもいられなくなり、すぐに帰り支度を始めた。
「これからカラオケ行く人ーー!!」
男子の一人が全員に向かって呼びかけてきた。
「行く行く!」 「ウチらもー」
皆口々に参加の意を示しているが、一刻も早く帰りたい私は不参加を伝えた。
「えーもっちー帰っちゃうの~。一緒に行こうよカラオケ」
千夏と愛香が引き留めてきたが私は適当にごまかしてその場を離れようとしたが、
「望月帰っちゃうのか。残念だな。」
と憧れの赤坂君にそういわれて気持ちが揺らいだけど、卒アルを確認したい思いの方が強かったから「ごめん、ちょっと用事があるから」と言い残して私は店を出た。

「もっちーばいばーい!またねー!」
後ろから届く千夏達の声を耳にしながら私は小走りで家へと向かう。

ようやく自宅に帰り着いた私は脱いだ靴も揃えず急いで部屋へと入り、肩で息をしながら押し入れにしまっていた卒業アルバムを取り出す。
はやる気持ちで自分のクラスの3年1組のページを開くとそこには。
「真っ白・・・?」
何故か3年1組のページだけが全て白紙になっていた。
その時、突然激しいめまいに襲われた。
世界が回るような強烈な感覚に耐えきれず、私はその場に倒れ込むが一向に収まらない。
そのまま視界が暗転していき、ついに私の意識はそこで途切れた。

次に目を覚ました時、最初に目に入ったのは見知らぬ白い天井だった。

何か全身に違和感もある。
横に目を向けると白衣を着たおじさんが私をのぞき込んでいた。
私の足下に縋り付いて泣きじゃくっている女の人もいる。ああこれは母だ。
「君、自分とご両親の名前言える?ここはどこか分かるかな?」
お医者さんの質問に全て答えた後で、今私が置かれてる状況を教えられた私は徐々にぼんやりと思い出した。

中3の秋に行われた修学旅行。
私のクラスの乗ったバスが高速道路上で運転ミスで横転し、そこにトラックが突っ込み炎上。乗客全員が死亡したとのこと。
・・・私と墨田さんを除いて。
墨田さんは大怪我を負ったが奇跡的に命に別状は無く、反対に私は全身にやけどを負い、
今日まで10ヶ月以上昏睡状態に陥り生死の境を彷徨っていたという。

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