昔、少しの期間だけ警備会社に勤めてた事が有るんだけど、一度だけすごい怖い目に逢った。
今回はその話をしようと思う。
俺は学生時代に空手をやっていて、趣味は筋トレ。
それなりに強かったし、身長も筋肉もそれなりに有ったのだが・・・頭が弱かった。
いわゆる「脳筋」ってやつだ。
高校3年生になり、就職先を決めるために求人票を見たが、どれも俺には無理そうだった。
担任の先生に泣き付いたら「お前にピッタリな仕事先が有るから紹介してやろうか?」と
言って下さった。
「是非!!」俺は二つ返事で了承した。
先生が紹介して下さったのは、俺の家からかなり近い小さな警備会社。
先生の同級生が運営してて、あっさり内定がもらえた。
一通りの研修を終え、晴れて俺はその会社の警備員になれた。
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昼間の仕事は、契約企業への巡回警備や、施設警備、守衛もやったりする。
待機所で仕事することもあり、書類整理や、パソコン入力業務もあるが、そんなに難しくはない。
防犯装置が作動した時用の端末が別で有り、その時は警備車両で現地の確認へ行く。
一通り仕事を覚えた頃、先輩から「おい、明日夜勤やってみるか?」と言われた。
おお、普段と違う業務・・・やってみたい・・・!
そう思い「やります!」と即決した。
あの時の自分に言いたい。「やめとけ」って。
ここの夜勤は「18:00~翌9:00」仮眠有り。ただし発報時は出動。
でも先輩曰く、「田舎だからそんな頻繁に出動は無い。夜勤3回に1回有るか無いかだから楽だぞ」と聞いた。
あぁ・・・そんな頻度なんだ・・・夜の出動って「武器持った肝試し」みたいで楽しそうなのにな・・・と少しだけガッカリした。
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夜勤当日。基本は待機。仮眠しても良いし、スマホでゲームしてても良い・・・すごく緩い
感じだった。
1時に俺が1時間仮眠し、2時に起きて次は先輩が・・・と思った時に、発報を知らせる音が専用端末から鳴り響いた。
俺は画面を確認した。「先輩、○○ビルの2階で警報装置が作動したようです!行きますか!?」
先輩は画面を覗き込み、ニヤリと笑った。
「はははっ」と笑い、椅子に腰かけた先輩。俺は意味が分からなかった。



























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