皆さん、1日だけの日雇いバイトってしたことありますかね?
今回は喫茶店の仕事の合間に私がやった日雇いバイトのお話です。
バス停とかって掲示板あったりしませんか?そこに手書きのポスターで日雇いバイトの求人がありました。
さて、この日雇いバイトの内容なのですが「リフォームする家の片付け手伝い。日給1万。昼食、夕食付き。」
とそれなりに好待遇。
だいたい朝の9時から18時までの仕事で、18時以降に雇先のお家で夕食いただいてその日は終わりという感じなのでまかない付きのお店とかと比べるとかなり好待遇なのが分かるかと。
人手がいるとありがたいということで、柔道やってるやつとただ金に困ってるやつ2人を連れて、大学のある街の郊外に構えられたお家に伺いました。
祖父祖母に兄弟夫婦、そしてそのふたつの夫婦の子ども達の9人家族。私のようなそれなりに田舎にいる人からすれば割と未だに見かける家族構成なんですが、2人には珍しいそう。
家主のおじいさんによると「耐震工事のために荷物を動かしとるんだが息子二人が腰をやってしまっての。ワシもワシで腰が曲がっとるで力仕事なんかができる人手がおらんくて困っとったんじゃ。いやぁ、ありがたい。」との事。
実際息子さん2人は腰にコルセット巻いてた。ヘルニアになってないと良いな……。
まずは靴下脱いで裸足になることで滑らないようにした我々当時若者三人衆は2回の襖を外したりして大きな桐箪笥などを持ち出した。
次は家の裏手の倉庫からビニールの庭で遊べるタイプのプールや水鉄砲入った箱を取り出して倉庫空っぽにする。
最後は家の花壇の花とかを移動するもんで花の根を切らないように土を掘っていた。
すると、軍手とスコップ持ったその家の長男の奥さんが「お義父さん!何か出てきたのだけど知らない?」とおじいさんを読んだ。
出てきたのは焼き物の狐。
狛犬みたいに座っている。
「おや、狐ですね。形的に片割れがありそうですね。」と私が言うと「確かに、せっかくなら一緒にてあげたいわね。」と次男の奥さん。
しかし、掘れども片割れは見つからなかった。
すると今度はおばあさん、「そうねぇ、何か知らないか近所の人や親戚に聞いてみましょ。」
するとまぁおばあさんが連絡すると直ぐに親戚やってきた。サマーウォーズでも始まるんかと言わんばかり。
やっぱりこの地域、血筋で固まって住みすぎじゃないだろうか。
んで、狐に関しては1つ私もアテがあった。
私の町に比較的新しく出来た稲荷関係の分社があるのである。
私がよく書く「蛇神様」の神社にも「この地域で稲荷の使いのうち下っ端のやつが修行させてもらいます」的な感じで挨拶に来ていた。
そこで会った縁を活かして「何処そこのとこの庭で阿吽みたいな狐の焼き物見つかったが何か知らないか?」と電話して聞いてみた。
すると電話に出てた巫女さんが「そういえば狐の焼き物をお探しになられている方がおられましたね……片方しかなくて不憫だから片割れが納められていないかと聞いて回っておられたようです。連絡先をお控えさせていただいているのでお教えしますよ。」
と連絡先を教えてもらった。そこからは事の経緯を話して写真を送ったが、連絡先の方、正しく探していた片割れだったようで大喜び。先方から送られてきた写真には鏡写しにしたような狐の焼き物。
しかしここで気になるのがなんでそれなりに離れた土地の花壇の中に焼き物の片割れがあったのか。
そもそも花壇を作るなら気づくはずだし、かと言って片割れの狐を探していた方も別に今回の日雇いバイトの家族と繋がりがあるわけでもなかった。
その日は結局「迷子になって寂しくなったお狐様がここぞとばかりに助けを求めてもう片方へ導いたのでは」となった。
大変良い体験でしたね。稲荷様経由の蛇神様の采配だと思いたい。
偶然ではなく必然的だったのでしょうね。
私の地元の蛇神様、稲荷及び他の神様にどんな印象持ってるのかわからんのです。
でも、ヨーロッパの新約旧約問わず、その手の聖書系は苦手っぽい(リンゴを食べるようにそそのかしたのが蛇とされていたり悪魔が関わったりするのであんまり良い印象持たれない)です。
仏教というか、仏という存在は守護霊の一種と見ているのか割と関係良好っぽいですね。By投稿者