これは私の知人から聞いた話です。
彼が中学生3年生だった頃、山から近い場所にあるアパートの
1階に住んでいました。
その頃受験勉強で夜遅くまで起きていました。
夜12時、勉強を終え少し風に当たろうと窓を開けると、
おじいさんが山の方へ向かって歩いているのが見えました。
こんな時間に何をしに行くんだろうと思いながらも
特に気をとめずその日は寝ました。
次の日、昨日と同じ時間まで勉強をし、ふと窓を開けると
昨日と同じおじいさんがまた山へ向かって歩いていました。
それから次の日もまた次の日も同じ時間に同じおじいさんを
見るようになり、彼はだんだんと恐怖心や好奇心のまじった
気持ちになりました。
そしてその次の日、彼はおじいさんいったい
こんな時間に何をしに山へ向かっているのか後を
つけてみることにしました。
12時…おじいさんが現れ山へ向かって行きます。
彼は恐る恐る後をつけました。
小さな懐中電灯を持ってゆっくりと…気づかれないよう。
そして5分程歩き、おじいさんはある大きな木の前で
止まりました。
そこにはなぜか、高い所へ登る為の台…
そしてその木から垂れ下がる1本のロープ…
その時、おじいさんが台へ登りロープに首をかけ勢いよく
台から飛び降りました
彼は突然の出来事に足がすくみ動けなくなりました。
そして我に返りおじいさんを助けようと必死に木に向かい
走りました。
しかし…次の瞬間、おじいさんは消えていました。
何がおきたのかわからず彼はしばらく呆然と立ちすくみました。
自殺した人は何度も死ぬシーンを繰り返すって言いますよね…