何度も死ぬおじいさん
投稿者:イラル (8)
これは私の知人から聞いた話です。
彼が中学生3年生だった頃、山から近い場所にあるアパートの
1階に住んでいました。
その頃受験勉強で夜遅くまで起きていました。
夜12時、勉強を終え少し風に当たろうと窓を開けると、
おじいさんが山の方へ向かって歩いているのが見えました。
こんな時間に何をしに行くんだろうと思いながらも
特に気をとめずその日は寝ました。
次の日、昨日と同じ時間まで勉強をし、ふと窓を開けると
昨日と同じおじいさんがまた山へ向かって歩いていました。
それから次の日もまた次の日も同じ時間に同じおじいさんを
見るようになり、彼はだんだんと恐怖心や好奇心のまじった
気持ちになりました。
そしてその次の日、彼はおじいさんいったい
こんな時間に何をしに山へ向かっているのか後を
つけてみることにしました。
12時…おじいさんが現れ山へ向かって行きます。
彼は恐る恐る後をつけました。
小さな懐中電灯を持ってゆっくりと…気づかれないよう。
そして5分程歩き、おじいさんはある大きな木の前で
止まりました。
そこにはなぜか、高い所へ登る為の台…
そしてその木から垂れ下がる1本のロープ…
その時、おじいさんが台へ登りロープに首をかけ勢いよく
台から飛び降りました
彼は突然の出来事に足がすくみ動けなくなりました。
そして我に返りおじいさんを助けようと必死に木に向かい
走りました。
しかし…次の瞬間、おじいさんは消えていました。
何がおきたのかわからず彼はしばらく呆然と立ちすくみました。
自殺した人は何度も死ぬシーンを繰り返すって言いますよね…