不思議な女の子
投稿者:けんちゃん (9)
10年くらい前の話
中卒の俺は働き口を探して田畑しかない田舎から離れ、県内の少し栄えた場所に引っ越した
安い賃金で休みも無くがむしゃらに働いてたある日
社長に小遣いをやるから2-3日休んで地元にでも帰ったらどうだと言われ、あまり乗り気ではなかったが息抜きに帰ってみることにした。
電車で1時間ほど行けば目的の駅に着く予定だったが、何故か降りなきゃ行けない駅の一つ前の駅で降りてしまった。
田舎者で電車とか初めて乗ったと言う事もあり、また乗って次の駅に行くって言う発想に至らなかった
まぁ、歩いて行けばいいやと気楽に歩いた
しかしなぜか見知った地元のはずなのに全く道が分からなくなってしまった、軽くパニックになってまごまごしてたら自販機で飲み物を買っていた女の子に遭遇した
コレはチャンスだと思い、目的の駅までの道を教えて欲しいと聞いたらなんとわざわざ目的地まで一緒に行ってくれる事になった。
歩いてる最中お互いの事を話す流れになり
聞くと近くの高校に通う女の子で年齢は偶然にも同い年、やけに古びたジャージを着ていて兄妹のお下がりなのかなと思った。
夏だったと言う事もあり、しばらく歩いて疲れたので木陰で休もうかと言うとなぜか少し嬉しそうな顔で頷き二人で座り込んだ
どれくらいか忘れてしまったが沈黙が流れた、それはどういうわけか心地いい時間で
二人とも初対面なのに昔から知っているような気すらした
不思議な感覚に浸っていると女の子が沈黙を破ってある話をしてきた
実は家にあまり居たくない理由がある事
簡単な話が父からの暴力だと語った。
俺は中卒特有の頭の悪さで、それなら俺の家に来ればいいと何も考えずに口にし出していた
その女の子は目を大きく開き驚いた顔で俺を見た
本当にいいの?それなら今日にでもいきたい!
と涙を浮かべていた
なら次の駅でそのまま家に行こうかと言う話になり、また歩き出した。
歩いてる最中、女の子の足取りは軽く
家に来た後の生活について笑いながら話し合っていた
しかし何かおかしい、いつまで経っても駅につかない
不安に思い後どれぐらいで着くのか聞くと、もう少しで着くと言った、でも俺が駅に着いた時はお昼頃だったはず
夏で日が長いのに辺りは夕焼けに染まっていた
田舎だとしても次の駅に行くまでにこんなに時間がかかる筈はない
俺の心配をよそに、女の子はバイト先のスーパーが近くにあるから今から辞めますと言いに行くから着いてきてとキラキラした顔で浮かれていた
仕方なく不安ながらついていった、小腹も空いたしおにぎりを買って外で食べていた
落ちが良かったです!
タヌキの仕業じゃな。
なかなか良かったです
実話って言ってるんだから、信じます。
ムジナの仕業でよかった。
DV受けてる女の子はいなかったんだな。
現代版キツネか何かに騙された系かな?
何故、警察が来たのか?見回り?
↑廃墟には定期的にお巡りさん来るよ。不法侵入罪になるから、肝試し行くのはやめようね!
けんちゃんです。
沢山の憶測があると思いますが、電車に乗った事がないのになぜ手前の駅も地元?とコメントいただきましたが
15年も住んでいた町なので、みなさんもそうだと思うのですが隣町ぐらいまでは遊びに行ったりするとおもうんですよね
降りなきゃ行けない駅に住んで離れない訳ではないと思います。
おにぎりどこで買った?
ところどころ最後の状況がわからないな。
おにぎりをどこで買ったか、についてですが
結論から言うとわかりません
廃墟に居たと言う現実しかありませんでしたので
夢なのか、はたまた作り話なのか、それとも。
おにぎりの具は何でしたか?
けんちゃんです、おにぎりの具ですか?笑
すいません、おぼえていないです笑
たぬきの仕業だとしたらそのおにぎりは馬糞じゃな
同じ年の女の子は可愛いかったのかな?
車で30分って歩いたら数時間かかるよね!
せつない…。せつなくて哀しいお話ですね。
女の子がもっと早くけんちゃんさんのような思いやり深い方に出会えていたら、きっと老衰で身罷るまで幸せに過ごせただろうと思うと胸が締めつけられる思いです。
優しそうな人に霊は、寄ってくるっていいますね。ケンちゃんは良いことしたんですよ。
警察来なかったらあっちの世界に連れてかれてたのかな?