視線
投稿者:たち (8)
短編
2024/11/08
21:46
1,498view
どれくらい見ていたかわからない。
「ふっ、何やってんだ、俺は…」
と思い、力が抜けた瞬間、
「あっ……」
「自分の目じゃない…とうさん…?」
また誰かの目と目が合い、動けなくなっている。
以前に見た時と違い、怖さは不思議とない。
久々に父親と会えて少し嬉しい。
そんなことを考えながら安堵してると、
「ん?えっ…?」
目元、鼻、口と徐々に顔が見えてきて、
その時に気がついた…
「違う…見守ってたんじゃない…」
と思った瞬間
「うらぎったな…」
と潰れた声が、耳元で聞こえた
すぐに部屋を飛び出して、逃げ出したという。
同僚が、
「じゃあな、元気でな」
と言い残し、出ていきました。
私は最後の話をしてるのに、途中から
「は?」
「なんで?」
「意味わかんねー」
こんなことばかり考えていました。
1ヶ月程前に、そのテレビを譲り受け、今は私の部屋にあるからだ…
「どうりで、何か視線を感じてるわけだ…」
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 9票
同僚のオカン、嫌な女だな。普通我が子に曰く因縁付きのテレビなんか押し付けるか?
視線の正体は・・・