「父が生前、うちにはすごい心霊写真があるよと言っていたんです」
以前、とある書籍で心霊写真にまつわる怪談を書いた。そのお話を読んでくださった井上さん(仮名)から「心霊写真で思い出した話がありまして‥」とご連絡を頂いたのだ。
-とある記念碑から無数の手が出ている写真。
お父様はその写真を友人から譲り受けたという。
その記念碑は、井上さんの地元に立てられている記念碑だった。なぜそんな写真を受け取ったのかと聞いてみると
「すごかったから」
と一言。
遺品整理をする中でこのことを思い出したのだが、その写真を見つけることはできなかったそうだ。
加工技術がなかった時代に撮られた写真。
もしかするとその写真は、まだ家のどこかに眠っているのかもしれない。
体験談の取材を重ねていると、「しばらく経ってから写真を見たとき、最初に写されていた景色と違っていた」というお話を聞くことが多々ある。
気になる事はあるかもしれないが、その写真を見つけられなかったことには、何か「見つからない方がよかった」意味があるのかもしれない。
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