「まだ・・・〇〇さんが拾ったスマホはここに落とし物として保管しています」
「・・・は?」
「落とし主がまだ現れていないのですよ。それに・・・充電が切れて電源は入っていません。今、手元で確認していますけど、うんともすんともいいませんよこれ。だから何かの間違い電話じゃないですか?」
電話を切ったあと、私は例の番号に目をやる。拾ったときに感じた言い知れぬ恐怖が思い起こされる。もう関わらない方がいい・・・女性の言葉に一抹の不安は感じつつも、私はその番号を着信履歴から削除した。
あれから1ヵ月、特に身の回りで何か起きてはいない。
このまま何事もなく過ごせることを祈るばかりである。
だが、最近になってあの監視されているかのような鋭い視線を感じることが増えてきた気がする。いや、気がするだけで実際は何もないのかもしれない。あの電話の言葉に過敏になっているだけかもしれないが、この勘違いかもしれない誰かの視線には恐怖を禁じ得ないのである。
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一度、お祓いに行かれては良いのでは?
kamaです。こちらの作品も濃密でいいですね。怖さがジットリ来ます。
あの拾ったスマホを拾った日
って、なんか文章おかしくないです?
二重情報になってる
あのスマホを拾った日、で伝わりますよ
文章の誤りのご指摘ありがとうございます。
しれっと修正させていただきました。
とくのしん
まぁまぁ怖くて良かったのですが、都会の謙遜で笑ってしまいました。
都会の喧騒と書きたかったのですよね。
わぉ、指摘した者です
批判殺到覚悟してましたが修正までして頂けてたんですね、なんか、スミマセン…
物語が面白かった故につい…
とくのしん様、応援しております
こちらこそしれっと修正させていただきました(笑)
たまに、自分でも気づいてこそっと修正したりするんですけどね(笑)
ご指摘ありがとうございました。
とくのしん
今回のも怖くて面白かったです。
じわじわとしのびよる怖さというか、やっぱり上手いです。
ふふふ なんだ? 怖いですよーー