ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
筒井さんはその社員を大切に思っていたんだろう。目には涙が浮かんでいた。
筒井「彼は残業を隠していたようで、私は気が付けなかった・・・。ビルのセキュリティーの入退館記録を確認すれば、毎晩深夜まで働いていた事に気が付けたのに・・・私はそれを怠ったのです・・・」
涙ながらに話してくれる筒井さんに、俺はかける言葉が見つからなかった。
ただただ、怖かった。この目で、確かにあの時見た光景が、心霊現象だったのだから。
筒井「申し訳ございませんこんな話を・・・」
俺「いえ・・・今回の発報での件は、私では何とも言えません。また施設に異常が見られた際はご対応させていただきますので・・・」
筒井さんは「ありがとうございます。私は今から彼のお墓参りに行ってきます。「もう働かなくても良いんだ、十分助けてもらった。申し訳なかった。」と伝えてきます・・・」
重い空気に耐え切れなかった俺は「また何かあればご連絡ください」と言い、会社に戻った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
後日、また先輩と夜勤が当たった。
そう言えば先輩にはあれ以来事の顛末を伝えてなかったので、話すことにした。
俺「・・・で、筒井さんに呼ばれて行ったら、机3つしか無くて、1年前に亡くなった社員のだって言われて・・・背筋が凍りましたよ」
先輩「マジでお化けだったんかwお疲れw」
俺「いやいや笑い事じゃないですって!!」
先輩「でもさ、その亡くなった人、可哀そうだよな」
俺「そうですよ・・・ミスは誰でもあるし、そんなに気負わなくたって・・・」
先輩「あれ8月13日だっただろ?お盆じゃん。こっちに帰って来てまで、会社に仕事しに行くなんて、よっぽどだよな」
確かに・・・まだ何か未練が有るのか・・・それとも他に何か理由が有るのか・・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そういえば、と思い出したように先輩が口を開いた。
先輩「お前確かあの日、部屋全体とパソコンを写真撮ってたよな?」
俺「あ、撮りましたね。報告書作る時に見て、それきりです」
先輩「今、その写真見てみないか?」
とんでもない提案をしてきた。マジかこの人。
先輩「よく考えたら俺その写真見てないし、見ようぜ」
そう言いパソコンのデータを漁り始めた。
先輩「有った!8月13日、発報記録!写真も残ってるな!おい、お前もこっち来て見ろ!」
しぶしぶ先輩の隣に行き、パソコンの画面を見た。
1枚目の写真・・・























※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。