友達とLINE電話をしていた加山さん。
ゲームやアニメ。趣味が同じなことも手伝い、楽しい時間を過ごしていたのだが、なにがきっかけだったか。話は段々と
「私の部屋は盛り塩が黒くなっちゃうくらいのお化け部屋なの」
という話に変わっていた。
友達は自分を茶化しているに違いない。
「やめてよー、そんなこというのー」
「違う違う。マジなんだって」
声が聞こえた、女の人を見た、金縛りにあったと、冗談にしてはしつこいなと感じていた矢先、電話越しに「カーン、カーン、カーン」と遠いところで音が鳴っていることに気がついた。
「カンカン何鳴らしてるの?」
「何もしてないよ?」
「じゃあ工事の音とか?」
鉄パイプで柵を叩いてるようなよく響く音。
「こんな時間に工事なんてやってないよ」
夜は23時を回り、もう少しで日を跨ごうとしている。
加山さんは急に怖くなり
「ごめんごめん、変なこと言って。じゃ、明日も早いしそろそろ寝るね。おやすみ!」
と多少強引ではあったが電話を切ることにした。
カンカンと鳴っていた音は、電話越しの自分に聞かせにきているかのようにすぐそばで鳴っていたのだが、友達はその音に触れていなかったからだ。
次の日に学校で
「実はさ、あの後金縛りにあって」
と話された。
音のこともあり驚かせにきているのかと思ったのだが、冗談を言っている顔つきではない。
「何かあったの?」
「何時かわからないけど目が覚めて。体が動かなくてさ。うっすら目を開けて部屋の中を見たら」
部屋の隅に、女が立っている。
視線をずらそうをするが、怖いとわかっているにも関わらず見てしまう。
見てしまうというより、磁石のように視線は女にひきつけられてしまうのだ。
なんとか視線を外そうと、視線を反対側に向けようとしたとき
「こっち見て」
と低く、起伏の無い、女の声がしたという。
力強く「嫌だ!」という気持ちを込めて上半身に力を入れると起き上がることができたそうだ。
























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