高校三年生の頃、ピアノ教室にて
レッスン終わりに先生と雑談をしていたら「通勤車はどうするの?」と先生に言われたんです。
「最初は中古車にするか迷ってる」と私が言うと、「私は絶対に中古車を買いたくないの。」と先生がピアノの蓋を閉じながら言いました。
「どうして??」と聞いたら、教えてくれた話です。
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先生の友人には、会社を経営しているAさんという方がいます。
息子様も一緒に働きはじめたことから、Aさんは息子様に社用車を買い与えたそうです。
見た目は綺麗だし、そんなに古くはない。それでも安かったんですって。
安いなら理由があると思うじゃないですか。
でも、「事故はしていない。」そうで。
その言葉を信じたAさんは即決してしまったらしいんです。
中古車なんで、割と早く納車されすぐに息子様の元に届きました。
当然、大喜び。
そりゃ綺麗な車ほいっと渡されたら舞い上がるでしょうが、それからというもの息子様の帰りはどんどん遅くなっていったそうなんです。
営業に行くたびに、かなり遅い時間に帰ってくる息子様を見て、Aさんは
「お前サボっとるやろ」って
怒ったらしいんです。
そりゃ思いますよね、新しい車で調子に乗ってるんじゃないかって。
だけどその時の息子さんは明るい顔ではなかったらしい。Aさんに怒鳴られながら息子様が呟く
「この車に乗ると、気がついたら海に行ってしまうんだ」
この発言に余計にキレるAさん。
「父さん、信じてくれよホントなんだって!!!」と息子様はかなり必死に、泣きそうになりながら伝えてきたそうなんです。
でも、幽霊だとか、超常現象とか、そんなことを信じないAさんは、「言い訳は聞きたくない」と息子様に言い放ってしまったんですって。
それから数日がたったある時
息子様がお休みした日に、Aさんがその車を運転したことがあったそうです。
息子さんの話も忘れて、彼は車を走らせました。
快適。特に何も気になるところもない。
新しい営業車で気分よく営業周りができたみたいです。
さて、帰ろう

























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