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心霊

プルプル布顚🍮さんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

本と霊障 #2
長編 2026/05/20 11:31 208view

・鐘の音

 これは私が小学四年生の時の体験である。私の家の隣には母方の祖父母の住む家がある。私達家族は毎日祖父母の家で夕飯を食べており、確か家に戻ってきたのは二十二時くらいだったと記憶している。私は暫くリビングで怖い話の本を読んでいたのだが、急に前触れもなく
「ゴ〜ン…ゴ〜ン…ゴ〜ン…ゴ〜ン…」
と、除夜の鐘の音が聞こえた。はて、と私は首を傾げる。何故ならその日は大晦日でもなく、時間も◯時ではなかったからだ。その場に家族も居たので、私は「今、除夜の鐘が鳴ったよね」と聞いた。すると、家族全員口を揃えて「そんなもの聞こえなかった」と言うのです。私が除夜の鐘を聞いた時、そこそこ音は大きかったので聞こえない筈がない。そこで私は思い出した。私の家の近くに、除夜の鐘の鳴る神社は無かった。だから、家で年を越す時、毎回除夜の鐘は聞こえない。
 一体どこで鳴っていたのか、何故あの時私だけに聞こえたのか、未だ謎に包まれている。

・父

 あれは、私が夜寝ている時(また?)に体験した出来事だ。眠っていると、下の階で父の声が聞こえた。
「…お〜い、◯◯(私の名前)…お〜い、◯◯…」
私は、父が仕事から帰ってきて私の事を呼んでいるのだと思った。だから、ベッドから起きあがろうとした。が、その時体が動かなくなった。金縛りだ。

「…お〜い、◯◯…お〜い、◯◯…」
そして、とある違和感に気付いた。明らかに、「父より声が低い」のだ。
「……ペタッ……ペタッ……」
廊下を歩く足音が聞こえる。音からして、素足のようだ。そこで私は、今下の階に居るのが父ではないと思った。靴を履く時、大体靴下を履く。だから素足なのは可怪しい。
「トン……」
下の階に居る「何か」は、ずっと私の名前を呼びながら階段を一段ずつゆっくりと上がってきた。
「トン……」
私は心霊系の本で、「幽霊に気付かれてはいけない」と書かれていたのを思い出し、寝た振りをした。
「トン……」

階段の上がってくる音と、私を呼ぶ声は絶えなかった。
 気付くと朝になっていた。階段を上がってくる者もいない。私は寝室を出て、下の階へ行く。下へ行くと母がいて、私が昨夜あった事を話そうとした時。
「夜中、二段ベッドの下の段から簀子蹴った?(母は二段ベッドの上の段で寝ている)」
と母が言った。二段ベッドは構造的に、下の段から上の段の簀子———下の段の天井———を押すと、上の段が持ち上がる(寝っ転がっている時は蹴った方がやりやすい)。どうやら昨夜、母は寝てる時に急に下の段から押されたらしいのだ。けれど私は金縛りに遭っていたので出来る訳は無い。私は母に昨夜の事を話しながら気付いた。私を呼びながら階段を上がってきた「何か」は、私の部屋、いや私の寝ている二段ベッドまで来ていたのではなかろうか。その時にその「何か」が簀子に当たり少し簀子を持ち上げた。そうなると辻褄が合う。
 そしてこの体験をした夜。父は仕事場に泊まっていたようで、家には帰ってきていなかった。
 
あの時家に入ってきたのは、何だったのだろうか?ちなみに父は現在も元気である。

 こんな感じです。後半(ほぼ三分の二)は「本と霊障」とはもう関係無くなってしまったが、まぁ簡単にまとめると「霊障がちょこちょこ起こってる」っていう事です。
 また、面しr……怖い心霊体験をしたら「本と霊障 #3」を出そうと思います。読んで頂きありがとうございました。あなたの部屋で霊障が起こらない事を祈ります🙏

<おまけ>

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