私の体験した話です。
私は、大学で仏教学を学んでおり
その過程でお経や、坐禅などを学ぶことも多くありました。
その際に使う教室は勤行室(ごんぎょうしつ)と言って
立派な仏像と仏壇が1つあり、それらを真正面に拝めるように数多の机と椅子が配置されていました。
ある日、いつもの様に昼飯を早く済ませ、友達もいない私は、授業開始が30分も後だと言うのに勤行室に入ると、机に突っ伏しながらぼーっとスマホを触っていました。
ぽぉーーーーーーーーーーん
その時、厳重にしまわれているはずの鉢の音が教室に響いたかと思うと、途端に私の身体は金縛りになったように動かなくなってしまいました
すると、どんどん私の体が熱っぽくなってきて、口の中が吐瀉物と下水が混ざったような不快感に襲われて、強い吐き気に見舞われました。
すっかり涙目になった視界の端、首を精一杯動かすと、仏像に祈念をする壇に、赤い着物を着た、いやに首の長い女が座っているのが見えました。当然、ドアが開いた音も、移動の際の音もありません。
女は、私が見ていることを察したのか、こちらを振り向くと、隙間だらけの歯並びで気持ちの悪い笑顔をこちらに向けました
にぢっ
粘ついた口内の音が響くと、女はもうそこにはいませんでした。
そこから僕は30分呆然として、いつもと変わらずに授業は始まったのですが
仏様、お願いです。アレは夢だった事にしてください
仏様の力が通用しない怪異なんて信じたくありません。
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