中学生?高校生?ぐらいから俺を
可愛がってくれた叔父が死んだ。
一人暮らしで、足を滑らした時に
頭を打って…そのまま…。
すげぇ泣いた、人目を気にせず泣いた。
葬式の時、棺桶を覗いて叔父に言った
「おっちゃん…何で置いてくねん…
俺も連れてってやぁ…」
こんな俺をよくしてくれた。
遊びにも付き合ってくれてた。だからこそ
置いて行かないでほしかった
そんな純粋に泣いて1日が終わった、と思った
その日の夜中だった。
寝ようと電気を消した暗い部屋の何処かから
ノックが聞こえる。
コンコンコン…
「なんや…、おかんか?」
コンコンコン…
「なにぃ?ゲームしとらんで!寝るから!」
コンコンコン…
「うざぁ!なんなんもー!!」
イラッと来てベットから起きた時
声が聞こえた。
「ゆうまー」
ゆうま、俺の名前だ(仮)
その声の主が叔父さんそっくりだ
「ゆうまー、大丈夫かー?
すまんなー、寂しかったやろー?」
扉の向こうから声が聞こえた。
叔父だ、絶対叔父。
「おっちゃん!来てくれたんや!」
「はよ来ぃー、行くでー、来いよー」
何か棒読みの様に聞こえたが、
俺は嬉しくて嬉しくて、ドアノブに手をかけた
「ゆうまー、こっちのほうが早いでー」
「え?」
窓から声が聞こえた
俺の部屋は2階で、窓はちっちゃくて、
上半身をどうにか出せるぐらいの窓
そこから叔父の声が聞こえて、
反射的に窓を開けた。
家の外に叔父がいるもんだと思って、
その窓から身を乗り出した。
「ゆうまー、はよこんかい
置いてくでー」
「ちょ、待ってや!どこおるん?」
そのまま外を見渡していた、
バン!!と扉が開いた
「ゆうま!なにしとん?
お前さっきから叫びよって!」
「え?いやおっちゃんが」
「はぁ…何言うとんねん
あんまふざけとったら叔父ちゃんも怒るで
叔父ちゃんは死んだやろ…」
あ、そうやった…、死んでた
なのに何故会話できたんだろう?
俺ってまさか病気なんかな…
と思うと、耳元で聞こえた
「チッ…遅かった…」
「え?」
また叔父の声が聞こえた気がした。
その夜は親父にこっぴどく叱られた
叫ぶなと。どうやら、
俺の名前を呼んでいたのは
俺だったのかもしれない。
親父によると、俺は暗い部屋で
外に身を乗り出して
「ゆうまー」と叫んだらしい
なんか嘘クセェって思った?本当なんだ。
信じてくれよ。
この体験と関係があるのかはわからないけど、
俺、その日の次の日から
軽い夢遊病になった。
親によると俺は週に3回ほど、
家中を歩き回って何かを探してるらしい
親が話しかけても、俺は
「ゆうまー、どこいったー?
ゆうまは?おいどこだよー」って。
おっかねぇ
怖くね夢遊病って幽霊関係あるの?
寝てる時になったら叔父と体交代して
探しに(道連れ?)来たんかな
夢遊病って、そんなにすごいん??
ガチっぽいな
この人の話好き