ある日、私の勤めている不動産会社の同僚が飛び降りて死んだ。
しかし、死因がとても不可思議だったのだ。
死因は心筋梗塞だった。
なぜ飛び降りなのに心臓疾患で死んだのだろうと皆が不思議がっていた。
一部の人からはこれは他殺なのではないかという声も上がった。
実際私もその一人だった。
それからしばらくして私は会社の一大プロジェクトとして都会の一等地を入手することになった。
しかし、私はそのプロジェクトから辞退した。
なぜなら、プロジェクトに参加することになった日から死んだはずの同僚が家に現れるように
なったのだ。
ある日、私が家に帰ると目の前に同僚がいた。
「プ…クトか….れろ」
とだけ言って消えてしまった。
その夜、私は夢で心臓が急に苦しくなる夢を見た。
次の日、家に帰ると何の変哲のない我が家だった。
昨日のあれはいったい何だったのだろうと思い部屋の電気をつけ、
風呂に入ろうと思い浴室のドアを開けようと思ったとき、
「プ…クトか….れろ」
「プ…クトか….れろ」
またあの声がする。
しかもずっと同じ言葉を繰り返して話している。
耳を澄ましてよく聞いてみると、
「プロ…ェ…からは…れろ」
「プロジェ…トからは…れろ」
「プロジェクトから離れろ!」
その言葉の意味を知って、私は気絶してしまった。
次の日、私は会社へ行き、プロジェクトからの辞退を申し出た
部長はそれをあっさりと許可してくれた。
しばらくして、プロジェクトに選ばれた人員が現場へと足を運んだらしい。
しかし、そのプロジェクトに関わった人たちに次々と不幸が訪れた。























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