騒音トラブル、それは舐めてはいけないものだ。一人暮らしを始めて数ヶ月、隣に外国人が越してきた。
その外国人の女は同棲を始めてしまった。それが騒音トラブルの始まりだった。
前置きに置くが、私のアパートは単身者専用で、同棲はご法度だ。そのため、不動産屋に協力してもらい、注意をしてもらった。しかし、その女は下がうるさい。私は同棲していないんだと言って聞く耳を持たなかった。
そこで、同棲していることが分かる証拠を見つけて欲しいと不動産にお願いされた。私は、証拠を集める中で驚きの事実を知る。
なんと、隣の隣も二人で暮らしているのだ。もう一度いうのだが、ここは単身者専用のアパートだ。
案の定、私しかうるさいと思っていない状況だと不動産に説明された。
そこで、気づくだろう。「あれ、下は?」と。ここからが、怖い話だ。
女の言っていた下がうるさいというのは嘘ではない可能性がある話だ。
ある日、昼間に帰ってきた私は下の人の家の前を通った。すると、かすかに音楽が聞こえていたことがあった。それは隣の家の前を通ったときにも聞こえた。しかし、私の部屋に入ると聞こえなくなった。
他にも、隣の男ではない男のうめき声が聞こえたことがあった。
壁に耳を当てると隣の音がさらに聞こえるのだが、それは床に耳を当てると床の音も聞こえるということで、だいたい音の出所を掴める。明らかに、隣の下から音が聞こえていた。
それからしばらく経ち、女は静かになった。まるで、居るのか居ないのか分からない位に。
ただ、時折隣から「コトッ」とか物音がすることがある。するとその直後に床を叩く音がするのだ…。
????怖い話ではなくただの推理小説では?