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意味怖(意味がわかると怖い話)

佐々木さきさんによる意味怖(意味がわかると怖い話)にまつわる怖い話の投稿です

従業員早苗
短編 2025/03/28 13:52 541view

早苗は会社員だ。早苗の会社は広告代理店で残業が多く、その日も会社を出たのは21時だった。

そんな彼女の楽しみは行きつけの居酒屋に行くことだ。居酒屋は最近できたばかりでまだ新しく、賑やかな話声が聞こえる。

そこで飲むビールがまた美味しいのだ。つまみに合うお通しがまた、たまらない。

席に座ってしばらくすると、「サービスです。」と、いつものつまみを持ってきた。しかも今日は二つも持ってきてくれた。

それから、トイレに行きたくなり席を立った。そして、席に戻ろうとしたとき自分の座っていた場所に誰かが座っていた。

私は、その女に声をかけようとしたが自分の上司でしかも泣いていた。

話かけることが出来ず、店を出た。

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関連タグ: #トイレ#声#酒
コメント(1)
  • 解説※ネタバレ



     早苗は居酒屋に入ったことが以前にもあったため、勝手に空いていた席に座った。そのことに従業員は気づいていなかった。
     なぜなら、早苗はそのときにはすでに幽霊となっていたからだ。そのため、注文もしていないのにお通しが来た。
     そして、従業員も彼女が見えなかったため、席を外しているのだろうと違和感なくお通しを2つ机に置いた。
     それから、早苗が席を外している間に、本当のお客さんの2人が戻ってきた。
     実は、2人同時に席を外していたのは、二人同時に電話がかかり、店の外に出ていたからだ。
     そして、上司が泣いていたのは、早苗の訃報をそのときに聞いたからだ。
     早苗は、会社で過労死していたが、そのことにきづくことは出来るのだろうか?

    2025/03/28/15:31

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