「ふふ、きをつけてね」
意味がわからなかったが、
「峠、下りるまで気をつけろ」と運転している友人に伝え、スピードを少し落とすよう伝えた。
「ああ、わかった。」
そう言ってきた次の瞬間、
「うわ!」
という友人の声。
突然の急カーブでガードレールに突っ込むところだったという。
スピードを少しでも落としていなければ…
そう考えるとゾッとした。
後日、昼間に友人達と前回とは逆の方から旧道を通ってみることに。
そして、ガードレールに突っ込みそうになった場所に差し掛かり私達は絶句した。
そのガードレール、今にも壊れそうなほどボロボロで錆びついていた。
あのまま突っ込んでいたらこんなガードレール簡単に突き破ってただろう…
それ以来、私達は旧道を通ることはなかった。
あの峠で何があり、女性の霊が出るようになったのかは未だにわからない。
古い噂話だからといって遊び半分でその場に行くことはやめよう決めた出来事だった。
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