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不思議体験

鬼笑いの語り部さんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

影の迷宮
短編 2025/02/27 16:58 464view

ある日、若い女性が古い屋敷を買い取り、新しい生活を始めることにした。屋敷は長い間放置されており、薄暗くて不気味な雰囲気が漂っていた。しかし、彼女は新しい生活への期待に胸を膨らませていた。

数日後、女性は屋敷の地下室を探索していると、壁に奇妙な扉があることに気づいた。その扉は見たことのないデザインで、古い鍵穴がついていた。好奇心に駆られた彼女は、屋敷中を探し回り、ついに古びた鍵を見つけた。

鍵を差し込んで扉を開けると、そこには暗くて長い廊下が続いていた。廊下の奥からはかすかな囁き声が聞こえたが、彼女は恐る恐る進んでいった。廊下を進むうちに、周囲の景色が変わり、まるで別の世界に迷い込んだかのような感覚に囚われた。

突き当たりにたどり着くと、そこには巨大な鏡が立っていた。鏡の中には、自分自身の姿が映っていたが、その背後には無数の影が蠢いていた。突然、鏡の中の自分が不気味な笑みを浮かべたかと思うと、その笑顔がどんどん歪んでいった。

女性は恐怖に駆られながらも、後退りすることができず、鏡の中の影が現実の世界に侵入してくるのを見た。影たちは静かに彼女に近づき、取り囲んだ。彼女は叫び声を上げたが、誰も聞いてくれる者はいなかった。

翌日、女性の姿は屋敷から消え、その後も彼女の行方はわからないままだった。しかし、屋敷の中では夜になると不気味な囁き声が聞こえ、誰も近づくことができなくなったという。

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関連タグ: #不気味#地下#声#鏡
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