埋まっていたおじさん

おじさんは笑顔で見上げながら言った。

｢分かった！また遊びにくるね｣

そう言って僕は、また元来た道を走りだした。

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その日の晩家でじいちゃんにその話をすると、始めじいちゃんは笑いながら信用してなかったんだけど、僕があんまり一生懸命な感じで話すものだから、最後は「そりゃ、大変なことじゃ。明日は日曜日だから、じいちゃんをそこに連れていってくれ。一緒にその人を助けよう」って言いだしたんだ。

それで翌朝、僕はじいちゃんとおじさんの埋まっているところまで行ってみた。

その時おじさんは寝てたみたいで、僕が起こすとすごくびっくりした様子だった。

じいちゃんもすごく驚いた顔で「あんた、大丈夫か？今から助けるからな」と言うと、持ってきたスコップでおじさんの周りを掘り出したんだ。

僕が「今から助けるからね」と言うと、おじさんは最後まで「止めろ！止めてくれ！」って必死に叫んでた。

ようやくおじさんを地面に引っ張りだした途端じいちゃんは「ひいいい！」っておかしな悲鳴をあげて尻餅をついたんだ。

僕も地面に横たわるおじさんの姿を見て、オシッコをチビりそうになった。

おじさん目を瞑り口からは白い泡を吹いてぐったりなってたんだけど、その首から下は人間の体じゃなくて、まるでネジ曲がったお化けゴボウみたいで周りにはいっぱいヒゲのような根っこが生えてて泥だらけだった。

【了】