これは私が小学5年生の時のお話です。
私は当時、いつも一緒に学校から帰るYちゃんという友達がいました。
下校する時Yちゃんの方が先に家に着くので、
その場で別れて私は一人で歩いてそこから帰ります。
「じゃあ、また明日ね!」
そう言って手を振り、その日もいつものように一人で下校していました。
私はいつもの田んぼや畑の横を通り過ぎ、人気の無い道長い一本道を歩きます。Yちゃんと一緒に歩いていた道とは打って代わり、その道を歩く時いつも私以外歩いている人を滅多に見かけません。
私はいつもこの道になるとよく心細くなっていたのを覚えています。
この日も一人で下校していました。
すると、珍しく青い車が後ろから近づいて来ました。
珍しいな。なんて心の中で呟いているとその車は私の前で停車しました。
なんだろう?とその車を見ていると、窓がウィーンと下に下がり白い服を着たおばあさんが私を見て抑揚の無い声で、
「ひまわり食堂ってどこですか?」
と私に尋ねて来ました。
私はこの近くの事は大体知っていたつもりでしたが「ひまわり食堂」という名前は聞いた事がありませんでした。
それ以前に急に知らない人に話しかけられて少し怖くなってしまい、
「知りません。」
とだけ言って私はその場を離れ家まで早歩きで帰りました。
次の日、Yちゃんに昨日のことを話しながら今日も一緒に下校していました。
「またね!」
今日も一人で帰り、昨日と同じ一本道まで来ました。
いつもなら1人でも平気だったのに、昨日のこともあって歩くのが少し怖くて、最初の頃は後ろを振り返りながら歩いていました。
しかし、しばらく歩いていると次第に慣れて昨日のおばあさんの事は忘れていました。
そうして呑気に歩いている時、後ろから何かが近づいてくる音がしました。
私はハッとして振り返りました。
そこにはまたあの時と同じ車。
その車は私の前で停車し、昨日と同じ白い服を着たおばあさんがあの抑揚の無い声で質問をしてきました。
「ひまわり食堂ってどこですか?」
私は思わず「昨日も会いましたよね?」と言いそうになりましたが、それよりも目の前のおばあさんが怖くて、問いには答えずすぐさま家の近くの安全な道まで走りました。
昨日と全く同じ出来事。しかし、一点だけ違う箇所がありました。
今日は車の窓が既に開いていたんです。

























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