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心霊

rarkさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

冬の山道は要注意!!
長編 2024/01/28 23:13 5,100view
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「あ〜、さみぃ〜。」

「寒いって……車の中じゃないですか。」

もう1月も終わる頃。部活の試合を終えた僕は、先輩に家まで送って貰うことになるのですが、それは6月に免許を取ったばかりの先輩。
征爾さん(仮名)の運転の練習に付き合うという、条件付き。
まぁ、どおせ高速の一本道だろう。と高を括っていた僕の期待は見事に外れます。なんせ、ここ数週間の豪雪により、高速が渋滞やら、事故やらで、1時間ほど経っても数十メートルしか進まない。
痺れを切らした僕らは下道を通ることに。しかし、下道を通るとなると山を超えないといけないので、なるべく明るい内に。とは思っていた物の、渋滞の影響で、気づけば夜の7時頃。1月の日は短く、山道に入った頃には、辺りは真っ暗。

「あ〜。マジかよ。こえーんだよなぁー山道。」

先輩はそんなことを言いながら、暖房の温度をあげる。

「高校生で、18の誕生日来た瞬間に車校行きますかね?普通。」

「あ?お前わかってねーな。車乗りこなせる男はモテるんだよ。」

そんな会話をしながら、山道を進んでいたその時。
「うわっ!」

車がスリップし、ガードレールの方へと直進する。

「征爾さん!ブレーキ!ブレーキ!」

「効かねーんだよ!バカ!」

キィーッ!!

悲鳴のようなブレーキ音。僕らの乗っていた車は、ガードレールギリギリで止まる。

「あぶね〜。ギリじゃん。」

ホッと胸を撫で下ろし、僕らは一旦外に出る。
見渡すと、この先の道路が綺麗に凍っている。俗に言うアイスバーンというやつだ。「あーあ」と征爾さんが一言。それに続け、

「こりゃー無理だな。お前明日部活は?」

と言う。

「午前中だけです。」

「そうか。まぁ顧問には俺からも言っておくからさ。」

この時点で察した僕は、半ば呆れた顔で、尋ねる。

「車中泊ってことですか?」

「ハハ。まぁ、あんま悪いもんでもねーぞ。」

とりあえず、道端で車中泊と言う訳にも行かないので、少し進んだところの、ボロボロの手入れされていないような駐車場に車を停める。
その駐車場の端の方には、ボロボロの車が1台停まっている。

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コメント(1)
  • 面白かった!

    2024/01/31/00:48

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