関東地方全域に渡り、梅雨前線が北上していた。連日連夜、飽きることなく降り続く大雨にウンザリしていたある日、この事件は起きた…。
深夜3時、窓を打つ雨音がやたら耳について眠れない。
俺は、その夜友人のマンションに泊まっていた。寝苦しさから、喉を潤そうかと冷蔵庫を覗くが何も無い。
仕方なく近所のコンビニに出かける事にした。傘をさしても足元がビッショリになるほどの大雨、コンビニまで5分程度だが歩くのも面倒。
そこで、すぐ近くにある自販機で用を済ます事にした。
すると…そこには、16才位だろうか?少女が立っていた。
上下で着ているピンクのジャージも、ずぶ濡れのままだった。
顔全体を覆う様な長い黒髪からは、雨の滴が流れて落ちる。
俺は、かける言葉も見付からずコンビニに急いだ。
深夜の店内は人も少ないので、暫くの間好き勝手に雑誌を立ち読みして、店を後にした。
30分程費やした今、さっきの自販機の少女は…まさか…いた…のだ。
傘を叩く雨音が耳鳴りの様に響いていた。
恐怖心なのか?背中に悪寒が走り、とっさにその場を離れてマンションに戻った。
ドアを開けると友人は、起きて待っていたのだ。
雨を払い、上がろうとしたその瞬間「入るなっ!!
友人は大声を張り上げ、近づいて来るなりドアを開けた。
「背中を向けて、口を開け!」そして、おもむろに平手で「バシッ!バシッ!」二度三度と、力一杯背中を叩かれた。
「何?何だよ?」突然の事で呆気にとらわれていると「何も気付いて無いのか?」話を聞いて、全身に鳥肌が立った。
「お前は、背負ってたんだ…ピンクのジャージを着た女を」あの自販機の少女は、怨霊だったのだ。
危うく取り憑かれる所、間一髪で友人に助けられた。生まれながら彼には霊感があったと聞く。
事故現場を観ると、死を受け止められない霊がさ迷って見えるらしい。
背負ってた少女は、彼の霊感に気付き凄い形相で睨んでいたと言う…。
あくる日、自販機の辺りを警官やパトカーが賑わっていた。
まさか?と思い尋ねてみると、裏のアパートで遺体が発見された。
彼氏の部屋に出入りしてた女の子らしい。
間違いなく昨夜の少女だと感じた。
死後一週間が経過していたと言うのだから、たぶん遺体発見を望んで現れたのだろう。
今となっては事実は迷宮だが、その二人の間に何があったのだろうか…?そのまま俺は学校へ行き、講義を受けた帰り道の事。
後ろにいた仲間に突然指摘された






















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