廃墟で見つけたモノ
投稿者:Mine (25)
そこに書き込まれたメモを見た時、3人とも呼吸が止まった。
1ゆうた・・・・・・・内臓破裂
2きょうこ・・・・・・・全身火傷
3じゅんいち・・・・・・失明
4ふみかず・・・・・・脳挫滅
5えりこ・・・・・・・脊髄損傷
「…………………………………。」
誰も、何も言えなかった。
気まずいような、言葉を発してはいけないような空気が場を支配していた。
「…なあ、もう遅いし腹減ったし帰ろうぜ。」
沈黙を破りAがその場を取り繕うように言った。
「おお…そうだな。もう戻るか」
Bも同調し、2人は部屋を出る。
途中でCが付いて来てないのに気づいた。
「おいC!何してんだよ、もう行くぞ!」
呼びかけるもCは反応せず、写真を持ったまま俯いて佇んでいる。
「おい、聞いてんのか?」
再度呼びかけた時、Cはゆっくりとその場にしゃがみ込み、そのままごろんと床に倒れる。
そしていきなり手足をバタつかせながら叫び始めた。
「痛いいいいイイイィ!痛いよおぉぉォ!ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいもうしませんもうしませんもうしませんやめてやめて許して許して許して許してやめてイタイイタイイタイタイイタイイタイィィィ……」
辺りを転げ回りながら子供のように泣き叫ぶC。
「おい!どうしたんだよ!C!おい!」
2人は取り押さえようとするも凄まじい力で振り解かれてしまう。
ツンとするニオイが鼻をついた。
Cは失禁しながら叫び、暴れていた。
10分ほどそうしていただろうか。
突然Cはおとなしくなり電池の切れたように動かなくなった。
何度も声をかけるも反応なし。
だが呼吸はしているし、脈もあるようだ。
AとBは2人がかりでCを車まで運んだ。
虐待で殺されたのか心が痛みます。
廃墟だからと言って、物を壊すのはいけませんね。
C君は一度お祓いした方が良いかと思います。