夜には行くなよ・・・

私は和歌山県和歌山市に住んでいる40代の男性です。
ずっとこちらに住んでいる為、心霊スポット関連の情報は色々と耳にしました。
若い頃は好奇心が勝ったり、女性と一緒に出掛けてみたりしたものです。
幸い心霊現象等にもあわず、所詮噂だけでなんてないな～と感じていました。
でもある場所へ行ってから、その考えは変わったんです。
そこへ何故行ったか？そこはどこか？といった体験をご紹介しますね。

これは今から15年程前で、私が30歳ぐらいの体験です。
この頃私には交際中の彼女がおり、彼女は和歌山県橋本市在住の19歳でした。
高校卒業してからは私の家へお泊りする機会もふえ、夜中にどこか連れて行って欲しいと言われる事が多くなりました。

最初は夜景スポットへ連れていってあげていたんですけど、そのうち連れていく夜景スポットもなくなってしまいます。
もう近辺の夜景スポットは行く尽くしたな～と彼女に伝えると、彼女から心霊スポットへ行ってみたい！とお願いされました。

まあ彼女は若いですし、好奇心旺盛です。
それに和歌山市在住ではないので、和歌山市にはどういう所があるんだろう？と気になったのでしょうね。
そこでお泊りする度に心霊スポットを連れていったというわけです。
そして行って後悔する事となった、和歌山市の加太にある瀬戸内海国立公園へ行ってみました。

実は私もここへ出掛けるのは初めてでした。
というのも友人から夜ここへ来るのはやめた方が良いと言われていたからです。
その友人は私のドライブ仲間で、高校卒業して車を購入してからはよく深夜ドライブをしていました。

和歌山県内は大体この友人とドライブし尽くしたのですが、ここだけは友人から止めらたんですよね。
友人曰く「ツレが休暇村紀州加太で働いているんだけど、そこだけはマジでやめとけ」と言われたんだそうです。
恐らく友人はツレから詳しい事情を聞いていたから強く私を止めたのだと思いますが、何故か？という事は話してくれませんでした。

詳しく教えてもらえなかったので、友人が止めてるけどありがちな心霊スポットだろうなとタカをくくってたんですよね。

友人から止められて行った事はないし、彼女は心霊スポットに行きたがっている。
なら連れていったら丁度良いんじゃないか？と思って彼女を連れて瀬戸内海国立公園へと向かいました。

自宅から車で30分程で、瀬戸内海国立公園手前の駐車場へ到着します。
深夜1時だった事もあり、他に車は停まっていません。
人気がないから、人目を気にせずイチャイチャ出来るね～なんてバカ話をしながら瀬戸内海国立公園へ向かって歩いていきます。

月が出ていたのでそこまで暗くはなく、ガラケーのライトでも十分歩いていけました。
現地へ到着すると、物凄く雰囲気のある場所でした。
周りはレンガ造りの建物ばかり。
天空の城ラピュタに出てくるような建物でした。
ここは第二次世界大戦時に要塞として築かれたそうです。
昔はここに大勢に兵士が詰めており、大砲等も設置されていたとの事。
この辺りの情報は後から知ったのですけど、この時はただただ不気味。
今のように廃墟ブームなんてない頃でしたし、確かにここはヤバそうな場所だと実感しました。