私の母が入院したのは私が25歳の時です。
当時で57歳だった母にガンが見つかり、緊急手術を行うことになりました。
仕事で忙しい生活を送っていた傍ら、母の通院や入院手続きなどでバタバタしていたため、手術も簡単な手続きだけ済ませてしまい、その後行くのが遅れてしまいました。
私が病院に着いたのは夜の8時。
面会時間を過ぎていましたが、手術後のため通してもらいました。
母は集中治療室で眠るように横たわっており、生きているという実感のない姿でした。
10分ほどの面会を終えて帰宅後、母は3日後から普通病棟に戻り、私もその頃から面会に行くようになりました。
私の姿を見た母が話したのは集中治療室での出来事。
「私は天井から自分が寝ているのを見下ろしていた。」とぽつりと呟く母。
ただ寝ていただけの母がそんなことをしていた姿など当然私は知るわけもなく。
「もしかして母はもう長くないのでは?」とかなりの恐怖心を感じながら家に帰りました。
母はその後半年ほどの入院期間を経て他界。
未だにあの時母が言った言葉が忘れられません。
手術をして、一時的な昏睡状態に陥った母。
もしかしたら、あの時一時的に臨死状態になっていたのではないかと今思います。
バタバタしていてなかなか面会にも行けなかった私。
もっとあの時寄り添っていれば良かったなという思いと同時に。
そういう場面に出くわしたら私はパニックになって何もできなかっただろうなという気持ちがあります。
臨死体験というよりも幽体離脱でしょうか
どちらにしろ魂が抜けかかっていたのかもしれませんね