京都の心霊スポットでの迷子

今から約５年程前のこと、社会人になって免許を取り、同僚と休日にドライブに行くことになった時の話です。

京都出身の同僚から「京都にオススメのドライブスポットがあるんだ。」と言われ、同僚の案内で京都に行くことになりました。

その日は清水寺周辺を観光し、近くの温泉付き旅館に一泊する予定でした。

朝７時頃に集合し、車で８時間ほど。

なぜか清水寺に着く様子もなければ、辺りは案内板もない田舎道だけになりました。

同僚も「あれ？おかしいな。」と言い出し、迷子になった様子でした。

慌てて車道の片隅に車を停め、改めて地図を確認しました。

私たちが行こうと思っていた道とは大きくかけ離れ、現在地は携帯も繋がらない程の山道に。

怖くなってその日は旅館での宿泊もキャンセルし、帰ることにしました。

車を走らせて時刻は夜の８時頃に。

京都の心霊スポットとして有名な清滝トンネルにたどり着き、ようやく自分たちが今いる場所が分かり始めた頃。

なぜかトンネルを抜けたはずがまた同じ清滝トンネルに入る、そしてまた出て入るを３回ほど繰り返しました。

無我夢中で車を走らせ、帰宅したのは翌朝の９時頃。

疲労困憊で、その日は倒れるように寝てしまいました。

結局あの日なぜ私たちが迷い込んだのかは分からず、なぜあんなにトンネルが連続で出てきたのかも分かっていません。