その日の夜、
風呂に入っていた時だった。
居間に置いていた携帯が鳴った。
当時着うたが流行っていて、
無駄に派手な音が鳴るから、
離れた場所でもすぐ分かった。
風呂から出て確認すると、
シュウからだった。
軽い気持ちで開いた。
でも内容を見て、
少しだけ違和感があった。
「お前らまだやってんの?」
俺は意味が分からず、
すぐ返信した。
「何が?」
するとすぐ返ってきた。
「いや、
ミサキからまた来たんだけど」
俺は一瞬、
ケンジかタクヤが続けてるんだと思った。
でも、
もうアドレスを変えてたし、
あの後そんな話もしていない。
「知らねーよ(笑)
ケンジじゃね?」
そう返すと、
数秒後、
またメール。
「いや、
なんかちょっと気持ち悪い。転送するわ。」
その文面が妙に引っかかった。
さっきまで電話でキレながら笑ってたのに、
テンションが明らかに違う。
シュウから転送されたメールを開いた。
差出人は、
さっき俺たちが使っていたアドレス。
“s-onlylove@✕✕✕”
本文は短かった。
「なんでバラしたの?」
イタズラっぽくない文面だった。
というか、
俺たちは最後、
ネタばらしして終わっている。
今さらそんなメールを送る意味がない。
俺はすぐケンジに電話した。
「お前送った?」
『送ってねぇよ(笑)
タクヤか?まだ引っ張ってんの?』
次にタクヤにも聞いた。
『いや?
俺も知らないけど』
「だよな…」
電話を切ったあと、
少しだけ嫌な感じが残った。
でも、
その時はまだ、
どっちかが何か企んでやがるな
と軽く思っていた。

























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