俺がまだ学生だった頃の話。
当時俺は飲食店のアルバイトをしていた。
近くに大学がいくつかあることもあり、
夕食の時間帯のシフトは学生が多かった。
その日は俺とマナミさんとユウタさん
の3人でいつものように接客をしていた。
マナミさんは1つ年上で、
俺がバイト入りたての頃に仕事を教えてもらった優しい先輩だ。
ユウタさんは3つ年上で、
学生バイトのまとめ役の頼れる先輩だ。
そんな中、シフトに入っていないはずのハルキさんが、突然店に来た。
ハルキさんは2つ年上で、
ユウタさんと仲が良いおちゃらけキャラだ。
「俺の携帯、見てない?」
息が荒くて、目が泳いでいる。
普段のおちゃらけた雰囲気はどこにもなかった。
ユウタさんが「見てないよ。ロッカーにでも置き忘れてるんじゃない?」
俺も心当たりがなかったので見てないと答えた。
ハルキさんは一瞬だけマナミさんの方を見て、
「……いや、なんでもない」と呟いて店を出ていった。
マナミ「なんかあったのかな~?様子がおかしかったけど。」
ユウタ「だよな!帰り際マナミの方やたら見てなかった?」
マナミ「え〜?私なんもしてないですよ?」
俺「……なんか、だいぶテンパってましたね。」
ユウタ「俺マンション同じだし、後で覗いてみるよ。」
といった会話をしていると客足が増えてきたため、
それぞれ仕事をこなした。
閉店作業に入った頃、
ユウタさんがふと思い出したように言った。
「そういえばハルキ、ロッカー探したのかな。
なんか今日、ずっとそわそわしてたよな」























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