奇々怪々 お知らせ

心霊

読書家さんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

見つけてしまった
短編 2026/06/15 15:19 150view

木の扉も開いていた。

確かに閉めたはずなのに。

中を照らす。

すると奥の壁に文字が見えた。

昨日はなかった。

赤黒い文字で、

**「もう少し」**

と書いてある。

その夜も音は続いた。

カタン。

カタン。

カタン。

そして三日目。

音は押し入れからではなく、自分の部屋のクローゼットから聞こえた。

怖くなって布団をかぶる。

すると、

「もう少しで出られる」

という囁きがすぐ耳元で聞こえた。

朝になって父を連れて和室へ行く。

だが、押し入れには木の扉など存在しなかった。

壁は普通の板張りだった。

僕は必死に説明したが、誰も信じない。

その日の夜。

眠れずにいると、スマホに通知が来た。

知らない番号からのメッセージ。

開くと、一枚の写真が添付されていた。

真っ暗な場所で撮られたらしい。

最初は何も見えなかった。

画面を明るくして、よく見る。

そこは――

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