奇々怪々 お知らせ

ヒトコワ

Splasherさんによるヒトコワにまつわる怖い話の投稿です

アルバイトでの出来事.NO1
短編 2026/07/23 21:11 42view

これは、大学生の時に不動産管理会社でバイトした頃の話だ。

業務内容は、主に賃貸マンションやアパートなどの管理だが、階段掃除に芝刈りと、雑用がほとんどである。

しかし、その日の依頼は普段と違い奇っ怪な内容であった。

人里離れ、山林が立ち並ぶ場所にポツンと建った10世帯程度の新築物件だが、辺鄙なロケーションの為101号室しか入居者はいなかった。

しかも老婆の一人暮らしである。
最近、女子高生になった孫が、度々遊びに来ているらしく電話をかけてきたのだ。

白い着物の女が、決まって夜中に部屋中を徘徊している。

きっとそれは、幽霊に間違いないと言うのだから尋常でない。
早速訪ねると、老婆は心よく室内へと招いてくれた。

「あれ?お孫さんは?」
「はぁ、おらんよ。」
出かけているのだろうか。
老婆は、そう言うとコタツに潜り込み、ぼ~っとした表情でお茶をすすっていた。

仕方ないので、勝手に室内を物色することにした。

歯ブラシが数本、趣味の違ったシューズやパンプス、食べかけのハンバーガー。

どれを取っても、老婆の所有物だけではない。
ちょっと聞いてみようかと、老婆の部屋へ……いない…。

すると、奥の和室の戸がスーっと開いた……制服姿の女子高生…………お孫さん?…………ではなく……変身した老婆の姿だった!!!
「こんにちは…ハジメマシテ」

しわくちゃな顔に厚塗りした化粧で、微笑んだ!

その和室の柱には、白い着物が掛かっていたのだ。

多重性人格障害

怖いのは、幽霊などではなく人間そのものかも知れない…。

1/1
コメント(0)

※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。

怖い話の人気キーワード

奇々怪々に投稿された怖い話の中から、特定のキーワードにまつわる怖い話をご覧いただけます。

気になるキーワードを探してお気に入りの怖い話を見つけてみてください。