「いや・・・待ってください」と綿メイ。
「えっ・・・コレ・・・苫小牧の北西方向に、樽前山(たるまえさん)と支笏湖(しこつこ)があるじゃないですか!!」
「うん・・・あるけど」アカネとリョーコが同時に綿メイの顔を見る。
「樽前山はUFO目撃情報が頻発している山で、大量のUFOが目撃されて新聞にも載ったことがある山なんですよ」
「ええーーー、そうなの?」
「それに支笏湖・・・ここは死の骨の湖と書いて死骨湖とも呼ばれることがあって、怪談めいた話もたくさんあるんですよ。北海道版の首無しライダーの目撃はこの支笏湖へ向かう道路だと聞いています」
両腕をさすってビビるリョーコ。
「やめて~~こわ~~宇宙人はいいけど、オバケは勘弁して~~~」
「どっちも怖いて」つっこむアカネ。
「でね、草薙さんのトラックが乗り捨てられていたのが、ココ・・・」
Mapのとある地点を指さすアカネ。
「えっ、ほら、やっぱり樽前山の麓じゃないですか」驚く綿メイ。
「ここは県道・・・北海道だから道道か・・・道道141号線ね。おかしいわね」
リョーコは不審に感じた。
「そうなのよねぇ。ここは支笏湖と苫小牧を結ぶルートで、はっきり言って山道よ。私たち流通ドライバーなら、札幌とか、旭川に向かうなら高速を使うはず。苫小牧からなら道央自動車道に乗るのがセオリーよ。141号線は真逆・・・なんでそんなところに向かったのかしら」首をかしげるアカネ。
「ま、明日現場行っていろいろ探ってみよう。今日はもう寝よう」とリョーコ。
「そうね。じゃあ明日は・・・え~と・・・大浴場は朝の6時から、朝食は7時からね。
それまでぐっすり寝かせてもらいましょうか」とアカネ。
「ハーイ、じゃあおやすみ~」
真っ暗な海を切り裂いて、ただ一隻北上するフェリー。
その航跡だけが月に照らされて不気味に光って見えた。
・・・・・・・・・・・・
【ようこそ北海道】
翌13:30 フェリーは定刻通り無事に苫小牧港に到着。
アカネの運転するランクルが車両甲板から出る。
まずは草薙氏がUFOを目撃したという倉庫前だ。
アカネも長距離ドライバーとしてここにはよく顔を出していたので、
とりあえず単独で事務所の方にアタックしてみたり、顔見知りのドライバーたちにも
改めて聞いてみたものの、やはりこれといった情報は手に入らなかった。
綿メイはビシっと北西方向に指を指したまま止まっている。
「なに?どうした?」と聞くリョーコ。























Mameです。楽しんでいただけたでしょうか?
13Pで、リョーコと拓也のちょっとムフフな流れがありますが、
実は元の原案段階ではさらに長く、じっくりと、禁断のシーンがつづきました。
書き上げてとても満足したのですが・・・さすがにこれは奇々怪々からもBANされる!と思い、
校了版ではムフフの入口あたりで抑えることにしました。
いつかチャンスがあれば、「ピンクのしおり」バージョンも書きたいところです。
ま、無理かな。