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ヒトコワ

Manaさんによるヒトコワにまつわる怖い話の投稿です

【オウムのカイ君】 (加筆修正版)
短編 2026/03/24 21:18 99view

ご近所ママさんたちが小さな公園に集まって、ひそひそと何やら話し込んでいた。
いつもなら小さい我が子を遊ばせながら、楽しい会話に時も忘れているのだが、
この日は誰も子供の手を放そうとしなかった。

重たい空気が流れる。

・・・いつもならここに参加しているはずのY子さんが、
この日は姿を見せていなかったからである。
・・・この日だけではない。もう二度と、Y子さんは皆の前に姿を現すことはない。

先日、自宅にいるところを暴漢に襲われ、彼女は亡くなってしまったのだ。

旦那のいる目の前での惨劇だったらしい。

「怖いわよねぇ・・・」

「だから荷物をお届けに、なんて言われても、チェーンロックは絶対必要なのよ」

「簡単に開けちゃダメね」

「旦那さんもご在宅だったんでしょ? 旦那さんが先に出ていたらこんなことには・・・」

みんなで恐ろしい事件のことを話していた。
その時である。

「キィィィィイ ピロロロ ピロロロ ムカシムカシアルトコロニ キュイ」

みんながハッとして木の上を見つめた。
そこには一羽のオウムがいた。オウムがモノマネしながら鳴いていたのである。

「アレ、Y子さんが飼ってたカイ君じゃない?・・・そうよ、カイ君だわ」

「うん、間違いない。たぶん事件の時に鳥かごが壊れて、逃げたのね」

「どうしましょう・・・捕まえるったってねぇ・・・」

そう言いながら、みんなでカイ君の方を見ていた。
カイ君がまた大声でなにかのモノマネを始めた。

「ピンポーン ピンポーン お届けものにうかがいマシター・・・」
「はーい今行きまーす・・・」

「ねぇ聞いた?今の声Y子さんそっくり」

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コメント(1)
  • Manaです。
    こちら、ずっと以前に書いた「オウム」というお話を加筆修正したものになります。
    加筆修正と言っても、実は見比べていただくとわかるんですが、大幅に変えてありますので、
    まるで新作のような作りになっています。

    冒頭の公園の空気感、亡くなった飼い主のペットの登場が、救いではなく恐怖の引き金になっている。真相の暴露、そして日常の崩壊。
    そんなところですかね。・・・また、恐怖をお楽しみください。

    2026/03/24/21:23

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