「今朝はワタシが朝飯作りました。とくとご賞味あれ!!」張り切るリョーコ。
食卓のテーブルに4人分のハムエッグ、タマネギの味噌汁、サラダが並ぶ。
「味付け海苔もあるけど、食べる人~」
「ハーイ」と手を上げる拓也。
「あったかいごはんにバターを乗せて、それを醤油につけた海苔で挟んで食べると、それはもう最高級のイクラの味になるっス!!」 独特なレシピを披露する拓也。
「マジか!? じゃあワタシもやってみよ」リョーコがチャレンジする。
(なに、こいつら急に仲良くなっちゃって・・・新婚さんみたいやな) と内心アカネ
(さては・・・性の喜びを知りやがったな・・・) ニヤリとする綿メイ。
この日は拓也の案内で、登別まで足を延ばし、クマ牧場に行ったり、湯気の沸き上がる地獄谷を見たり、日帰り温泉に入って楽しんだ。
夜には拓也の率いるチーム「死骨っ子」とライバル「T・M・レボリューション」との交流戦があり、見事拓也が勝利した。リョーコは我が事のように喜んだ。
北海道での楽しい思い出を胸に、いよいよお別れの日が来た。
苫小牧18:45発 → 翌14:00大洗着のフェリーに乗り込むため、
ターミナルに集合する三人娘。
拓也が悲しそうな顔で手を振っている。
乗り場へ向かうリョーコの足が止まった。
「リョーコ?」
「アカネ、綿メイ・・・楽しい旅をありがとうね」
少し涙ぐんでいるリョーコ。
「アタシ、ここに残る。・・・なんか、大事なもの見つけちゃった!!」
「そう・・・よかったねリョーコ!!」
「結婚式には綿メイも呼んでくれるかなぁ~?」
「もちろんさ! 私ら仲間だ!」
「じゃ、元気でやっていくんだよ、リョーコ! 拓也によろしくね」
「あぁ!じゃあ、また、いつか!」
そう言って、リョーコは元来た道を走り抜け、拓也の胸の中に飛び込んだ。
やがて苫小牧を離れるフェリー。
リョーコと拓也が仲睦まじく手を振っている。
綿メイと二人きりになったアカネが、客室のベッドに横になりながら質問する。
「ねぇ・・・私たち、なんか忘れてないかな・・・なにか、どうしても思い出せないんだけど・・・」






















Mameです。楽しんでいただけたでしょうか?
13Pで、リョーコと拓也のちょっとムフフな流れがありますが、
実は元の原案段階ではさらに長く、じっくりと、禁断のシーンがつづきました。
書き上げてとても満足したのですが・・・さすがにこれは奇々怪々からもBANされる!と思い、
校了版ではムフフの入口あたりで抑えることにしました。
いつかチャンスがあれば、「ピンクのしおり」バージョンも書きたいところです。
ま、無理かな。
Mameです。
毎度おなじみ、投稿アップしてから修正を加えております。
まだいくつか直したいところがありますが、とりあえずOKとします。