「え?なに?」
「そもそも私たち3人って、なんで一緒に北海道行こうなんて話になったんだっけ?」
「えー、なんだっけ。たまたま休みがあったからとか?」笑い出す綿メイ。
「旅の終わりに始まった理由を探すとか、アカネちゃんもおもしろいねぇ。好き」
「へへへ、まぁいいか。北海道旅行、楽しすぎて悩みとかぜーーーんぶ忘れちゃったよ!」
「うんうん、イイことじゃイイことじゃ」
「じゃあ大洗までの19時間、ノンビリ過ごしますかぁ~」
「しますかぁ~www」
真っ暗な海を切り裂いて、ただ一隻南下するフェリー。
その航跡だけが月に照らされて美しく光って見えた。
・・・・・・・・・・・・
この物語の主人公たちは、事件にまつわる記憶だけをすっぽり抜かれ、なかったことにされて、また元の人生に戻っていった。
だが、この話をずっと追ってきた我々は、知っている。
樽前山の西の森の中には、謎の施設がある。
黒い木製の塀は一瞬の間に元通りに直され、つぶれたキャベツたちは新しいものに植え替えられていた。
やがて、その熟したキャベツは、まるで子供を産み落とすかのように人間を輩出した。
草薙にそっくりな人間、そして、アカネ、リョーコにそっくりな人間が、
紫色の光を浴びながら、新たに生まれ落ちていた。
・・・・・・・・・・・・
【 オマケ 】
大洗港に着いたフェリーから、アカネのランクルが降車する。
「すんすんすんすん」車内の匂いを気にする綿メイ。
「すんすんすんすん・・・えっ? なにこのニオイ」
「これだー!」
綿メイがグローブボックスの中から、ねっちょり溶けたマヨネーズを発見した。
「ええええーーーなんだよそれ! いつからそこにあったんだよぉぉぉ!!」
























Mameです。楽しんでいただけたでしょうか?
13Pで、リョーコと拓也のちょっとムフフな流れがありますが、
実は元の原案段階ではさらに長く、じっくりと、禁断のシーンがつづきました。
書き上げてとても満足したのですが・・・さすがにこれは奇々怪々からもBANされる!と思い、
校了版ではムフフの入口あたりで抑えることにしました。
いつかチャンスがあれば、「ピンクのしおり」バージョンも書きたいところです。
ま、無理かな。
Mameです。
毎度おなじみ、投稿アップしてから修正を加えております。
まだいくつか直したいところがありますが、とりあえずOKとします。