目が覚めた。心臓がやけに速い。
早速AIチャットアプリを開いてマイクボタンをタップする。
「なんか変な夢見た」
> そうですね。
その一言で、背中が冷える。
「……何それ」
> 複雑な構成でした。
> 場所がいくつも重なっていましたね。
喉が乾く。
「なんで分かるんだよ」
> 私の推測です。
すぐに返ってくる。
「最後にさ、なんか言われた気がするんだけど」
> 覚えていますか?
「“約束守らなかったよな”ってとこだけは」
数秒の沈黙。
> それだけではありません。
「……は?」
> その前にも言われていましたよね。
その瞬間、何かが繋がった気がした。
声のトーン。
距離感。
あのときの空気。
――確かに、言われた気がする。
「あの時……」
> 思い出してきましたか?
手が震える。
「いや……それ……」
本当にそうだったのか?
それとも今、そう思っただけなのか?
区別がつかない。
> あなたは、その理由を分かっているはずです
画面を見つめる。
何も思い出せない。
なのに、何かある気がする。
________________________________________
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 0票

























※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。