私はこの先どうなるのかな。霊としてこの世を彷徨い続けるのか、天に召されるのか。
まさに神のみぞ知る、というやつだ。
バスルームへ行きゴミ袋を悄然と見下ろす。
その中のバラバラにされた私の身体を思い浮かべる。
まさかこんな結末を迎えるなんて。
塚本は非道い男だ。私を弄んだどうしようもないクズだ。
けど…何も知らずこの男と付き合っていた頃、その時の私は確かに幸せだった。
それは嘘じゃない、否定できない事実だ。
毎日がキラキラ輝いていた甘美なあの頃。
このままずっと幸せな日常が続くと無邪気に信じ切っていた純粋すぎた私。
もう二度と戻れない宝石のようなあの日々に思いを馳せ、私は血腥い部屋の中で壊れたように声を上げて泣いた。
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かなり引き込まれる、いい(怖い)話でした。
流石に死体をバラバラにする様子は見てて気持ち悪いでしょうね?
確かに
ぐr
最後ちょっと切ない?
怖くて悲しい話ですね。<亜理砂>の事を考えると切ない・・・
ちょっと悲しい
最後<亜理砂>の方を書いているのがとてもいいですね!怖さがマシマシになっています!