【UFO撃墜事件】-女子大生 朽屋 瑠子-
投稿者:kana (210)
「はい、撃墜2回目!!」
「いやーーー!やめてーーー!!」
(ビーーー!!)
「はい、撃墜3回目!!」
「くぁwせdrftgyふじこlp」
(ビーーー!!)
「はい、撃墜4回目!!」
「くっそこうなりゃやけくそだー!!インメルマンターン!!そしてスプリットS!!」
「うがぁぁぁぁ」教官が絶叫する
「連続シャンディルからのーーーースライスバック!!」
大尉も焦る。
「くっそ、チョコマカと!!・・・ん!?」一瞬朽屋を見失ってしまう大尉。
「上だ!ハルトマン大尉!!」朽屋の声がする。
見上げると、背面飛行をして後方からタロンが接近してきた。
タロンの垂直尾翼がギリギリF22の機体に触れないレベルの接近。
あと数十センチで機体が接触して二人とも墜落するかもしれない危険なランデブー!!
上を見上げたハルトマン大尉に、逆さまになった朽屋がキャノピー越しに敬礼して見せた。
そしてやおら指を拳銃のような形にして、ハルトマン大尉に向けて撃つマネをした」
「バーーン!!」朽屋の声が聞こえた。
「うわぁぁぁぁ!!」ハルトマン大尉は血の気が失せる思いでタロンから急遽離脱した。
「オーマイガー・・・オーマイガー・・・」ハルトマン大尉、完全に戦意喪失。
「勝負あったな。二人とも、帰投したまえ」地上から大佐の命令が出る。
実際にキャノピー越しに本当に拳銃を撃ったとしても、おそらくF22に傷ひとつ負わせることは不可能だろう。だが、ハルトマン大尉は空中であんな命知らずな機動をやってみせた朽屋に心底狂気を感じてしっぽを撒いて逃げたのだ。もちろん朽屋の後ろに乗っていた教官は白目を剥いている。
地上に降りた朽屋 瑠子は予期せぬ歓迎を受けた。
ラプターの所属する第27戦闘飛行隊所属の兵士たちがこぞって朽屋の前に集まり、
「マーベリック!!マーベリック!!マーベリック!!」と大合唱である。
・・・もしかしたらハルトマン大尉は部隊内で嫌われていたのかも?・・・。
この日の戦闘訓練は、F22ラプターが練習機に撃墜された日として非公式に一部の軍関係者の間にウワサとして広まった。
翌日から朽屋は再び地上シュミレーターでの訓練となった。今度はタロンではなく、F22を操縦するための転換訓練だ。
(え~~。でも、F22ってタロンより弱くね?)と、思う朽屋であった。
kamaです。自分で書いてて一番好き。朽屋瑠子シリーズ第13弾はアメリカの大学に通いつつ、UFOと遭遇するお話です。3連休のお供に、ぜひお楽しみください。ここで重要な出会いがあったりしますね。
ところで、作中「MIB」メン・イン・ブラックが登場しますが、ここではちよっとダサめな「ブラックメン」という呼称を使っています。これはボクが中山市朗先生の代表作『山の牧場』が大好きすぎて毎晩聞いて寝ていて、そのせいでそこに出てくる「これがブラックメンだ!」という少年の目撃例として使われるセリフが頭の中をぐるぐる回って、これはもうMIBではなくブラックメンと呼ぶしかない!!と思って使わせていただきました。
今田美桜で実写化して欲しい
藤井マリーはどうか?
クチヤさん、これ最後、ハルトマン大尉とバーに行った後いい感じになってやってますねぇコレは。
なんか無性に牛乳が飲みたくなった。
↑コメントありがとうございます。実写化とか、夢があっていいですね~~~妄想が膨らみます。
朽屋さんのプライベートに関してはボクは口をはさみません。もう大人ですし、恋愛は自由です。
あと、牛乳おいしそうでしたか?実はラストでもう一回現代に戻して三上と牛乳のみにいくオチも考えてたんですけど、まぁそれはまたの機会にとっておきます。
韓国語の怪談サイトでこちらのお話が取り上げられてましたね。やはり朽屋 瑠子シリーズは海外でも人気です!