霊感犬ジミーの話。
6年目に亡くなってしまったんだが、実家で柴犬を飼ってた。
和犬らしからぬジミーという名前。
俺が小学1年生の時に親が買ってきて、14歳で亡くなった。
なぜか両親にはあまり懐かず、散歩も俺としか行かない。
無駄吠えもないし俺にすごく従順な、賢い犬だった。
時たま、何もない場所に吠えたり、客人の背後に向かって吠えたりする。
お墓の前の道は頑として通らないし、事故現場ではすごくおびえる。
恐らく霊が見えていたんだと思う。
そんなジミーと、キャンプに行った時の話。
中学生のころ、何故か俺は野宿にはまってた。
きっかけはとある冒険家のサバイバル動画で、それを真似てた。
祖父が所有する山があり、竹や朽ち木を使って拠点の設営。
薪を集めて焚き火。野草やキノコなど、出来る限り自給自足。
夜はけっこう心細くなるから、ある時ジミーを連れてった。
前回作った拠点が気に入っていた俺は、またそこに行くことにした。
ジミーを置いて薪集めとかは難しいしね。
ドッグフードももちろん持って行ったよ。
で、夜。
そろそろ寝るか、という時に、ジミーが茂みに向かってうなりだした。
撫でてあげても視界を遮っても、ずっとうなってる。
「やばい、これは幽霊か・・・?」と正直びびってた。
さっさと寝てしまおうと思い、焚き火に薪をくべた。
その間もずっとうなってた。
拠点に横たわった途端、ジミーがものすごい勢いで吠えだした。
鬼の形相で、「何か」を威嚇するかのように吠えてた。
やばい、ジミーには見えている。
もしかするとたたりにでもあうかもしれない・・・
飼主を、ジミー大西でイメージしたわ。
霊感って言うか単なるびびりだったんやろ?