ウミカクシ 海上の恐怖と街の伝承
投稿者:イエティ (51)
俺がつい最近体験した、怖いというか不思議な話を。
2021年12月半ばのことだ。
俺は友人の船で船釣りに行くことになった。
友人の実家は漁師と釣り船屋をやっていて、養殖の為の小さな船ともう少し大きい釣り船を所持している。
もちろん友人も船舶免許を取得している。
この友人はHとする。
集まったメンバーは3人。
もう一人はEとする。
最初は朝一に行く予定だったのだが、強風の為中止。
どうしても釣りがしてえと文句を言っていたら、「何なら夜釣り行ってみるか?」とのこと。
俺らのやってる釣りは、通常は朝6時前後に出船して昼間に帰ってくる。
夜だといつもと違う魚が狙える可能性もあって、どうやら面白そうだ。
Hの父親も釣り船の売り上げをあげるべく夜釣りやら一風変わった釣りなどいろいろ模索しているらしい。
予報を見ると夜には風も収まり波もない。
夜の船釣り、初めての体験だが面白そうだ。
3人しかいないし、小さい方の船で普段よく釣れるポイントへ。
ポイントに近づくにつれてライトの明かりを段々と落としていく。
到着すると完全に真っ暗とは言わないが、だいぶ暗い。
自転車とか車は無灯火ってダメらしいけど、これって法律的に大丈夫なの?と聞くと、「オヤジは大丈夫って言ってたけど・・・」と言っていた。
まあ俺らは知ったこっちゃない、釣れればそれでいい。
ところが。
ルアーを投げ込む先が真っ暗なもんだから、どこに投げればいいのやら。
なんやかんやで1人5匹ずつくらい釣った時点で、寒さに負けて撤収。
21時くらいかな。
停泊している漁港まで走り出す。
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