霊感犬ジミー
投稿者:イエティ (51)
短編
2021/03/04
11:14
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家まで30分も歩けば到着するが、夜道ゆえに危険すぎる。
ジミーを抱きしめて、寄り添うように寝た。
深夜、ジミーのうなり声で目を覚ました。
ケータイを見ると午前2時。草木も眠る丑三つ時・・・
茂みからカサカサと物音がする。
ガサッ!!と大きな物音がなると、
ついにはそいつが現れた。
熊だった。
ジミーが果敢に吠え、向かっていこうとするも、
リードで拠点に繋がれている為動けない。
熊は、ジミーより手前にいた俺に向かって突進してきた。
腹部にとんでもない痛みが走ると同時に、拠点が破壊され、
ジミーが熊にかみついた。
鼻先に咬みつかれた熊は、情けない悲鳴を上げて山に走っていった。
自分を囲うように焚き火を拡大し、震えながら朝を待った。
翌日病院へ行くと、あばらが2本折れていた。
幽霊より断然怖かった。
そんなお話。
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飼主を、ジミー大西でイメージしたわ。
霊感って言うか単なるびびりだったんやろ?