鬼は外の世界のことを知りたがった。
スマホのことや車の話など。
鬼が知っている人間の名はみんな歴史上の人物だった。
いよいよ鳥やカエルに手を出そうかと思うくらい衰弱したころ、
急に滝の音が聞こえてきた。
鬼「お前気に入ったぞ。またこいや」
俺「迷い込んでしまいすみませんでした。今度何か持ってきます」
俺は洞窟を後にした。フラフラで沢を下る。
何度もつまずきながら、キャンプ地に向かう。
外はまだ夕方のようだが、異様に寒い。
キャンプ地に行けば、道路側へ行ける獣道がある。
Sは帰っただろうが、誰かに助けてもらえるだろう。
当然、荷物はない。
衰弱した体に半そで短パン、そしてびしょぬれは寒すぎる。
一刻も早く何かを食べたい。ベッドで寝たい。
道路に出たが、車がなかなか通らない。
麓まで歩いたら1時間コース…
背に腹は代えられない。ゆっくりと歩きだした。
20分ほど歩くと、一台の車が通りかかった。
俺の様子を見てか、止まってくれた。
山で遭難してしまったと話すと、快く車に乗せてくれた。
実家まで送ってもらい、家のチャイムを鳴らすと、
幽霊でも見るような顔で驚く母がいた。
父が飛び出してきて、ガラにもなく抱きしめてきた。
父「どこ行ってたんだ…」
俺「いやいや、2,3日帰省が遅れただけでしょ」
母「あんた、何言ってるの。1年間以上行方不明だったんだよ」
とりあえず落ち着いて家に入ると、
カレンダーは2018年11月。そりゃ寒いわけだわ。
風呂に入って、飯を食って、ベッドで寝た。
この上ない幸せだった。
びっくりするくらい面白かった。その後の話も聞きたいな。
鬼とはもう関わり合いたくないのかな?
面白かったです。後日談などあれば割愛せずに是非続編希望です!
宮城県かな
鬼首
後日談がめっちゃ気になる
鬼沢だろうねー
作者名がイエティなの笑った
鬼にも老若男女や美醜あるのだろうか
オカルト話好きだとそのまま俗世より鬼の世界に興味持っちゃいそうで怖い
耳鳴りホウイチなんかな🎵
本当に鬼だったら、イエティより凄い事じゃない?
食べ物と飲み物をくれるってことはあんまり悪い鬼のように感じないんですよね。あるいはこの迷い込んだ場所が黄泉の国なら、気に入った主人公に食べ物を食べさせて返したくなかったヨモツヘグイの類型の可能性もある。卒塔婆に仙の文字で連想したのは、道教において、「鬼界から仙界・人界に移ることができる者は、地下主者・地下鬼者と呼ばれる、鬼と仙との中間的な存在である。地下主者となることができるのは、生前に忠孝や貞廉であったり陰徳があった人で、死後長い年月を経て仙人になれるとされている」(道教wiki引用)ともあるので、鬼界で修行した仙人が、異界(仙境?鬼界?)に迷い込んだ主人公を助けようとしているようにも見える。この投稿者の作品を他に読んでいないので後日談の内容を知らないため、これくらいしか思いつきませんでした。
鬼と友達になりたいなぁ
いい奴そうで楽しそうじゃん
女の人は気の毒だけど意外と鬼はいい鬼だった?
うわこぇぇ
絶対に行きたくないな