回覧板
投稿者:八尺マン (49)
短編
2022/08/14
19:39
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言っている内容は回覧板にあったのと同じものだ
それを外にいる白ずくめの集団の一人が言って、その取り巻きが続けて全員で言っているようだ
外の奴らはあの回覧板絡みの人間なのか
俺はリビングに置いてある回覧板を改めて見てみた
いったい、これが何だってんだ?
と、そこで俺は初めて気づいた
回覧板に書いてある部屋番号
これは俺の部屋ではなかった
隣の部屋の番号だ
これを届けた奴が間違えたのだ
この回覧板が届けられるはずだったのは隣部屋だ
今、白ずくめの奴らが集まっている部屋だ
俺は何か恐ろしいものを感じた
この回覧板がここにあることがバレたら・・・
「貴方は救われたいですか?」
「・・・・っ!!」
俺は回覧板を持って布団をかぶって目をつぶり、耳を塞いだ
早く帰ってくれと祈りながら
時間が過ぎるのをただ待った
それからどれくらい経っただろう
いつの間にか声はなくなっていた
カメラを見てみると、誰もいなくなっていた
それでも怖くて、しばらくなかなか玄関ドアを開けられなかったのだが、また外が騒がしくなった
今度は何だとまたカメラを見ると
警官とこのマンションの大家さんが外にいた
俺は外に出て何があったのか聞いてみた
「ああ。〇〇君。実はね。隣部屋の△△さんが亡くなってしまったんだよ」
俺はその場で固まってしまった
この話は怖かったですか?
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怖い((( ;゚Д゚)))