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心霊

読書家さんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

見つけてしまった
短編 2026/06/15 15:19 151view

小学五年生の頃、僕の家には使っていない和室があった。

祖父が亡くなってから誰も使わなくなり、昼でも薄暗い部屋だった。

ある日、母に言われて、その和室の押し入れを掃除することになった。

襖を開けると、古い布団や段ボール箱が積まれている。

その奥に、妙なものを見つけた。

小さな木の扉だった。

押し入れの壁に埋め込まれていて、今まで見たことがない。

取っ手には錆びた南京錠が付いていたが、なぜか鍵は開いていた。

興味本位で扉を開ける。

すると、中は真っ暗だった。

懐中電灯で照らすと、狭い空間が続いている。

人ひとりがやっと入れるくらいの広さだ。

不思議に思いながら覗き込んだ瞬間、

奥から声がした。

「やっと見つけてくれた」

小さな女の子の声だった。

驚いて飛び退く。

だが、懐中電灯の光の先には誰もいない。

気味が悪くなり、その日は扉を閉めた。

夜。

寝ていると、和室の方から物音が聞こえた。

カタン。

カタン。

誰かが押し入れを開け閉めしているような音。

父に言っても、

「風だろ」

と相手にしてくれない。

翌日、学校から帰ると気になってまた和室へ向かった。

押し入れを開ける。

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