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心霊

556さんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

見えすぎる女
短編 2025/08/18 12:06 2,444view
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知人に異常に霊感の強い怖がりな女がいる。
仮にAとしておこう。

Aは怖がりな癖に昔っから恐怖体験には事欠かず、会うたびに新しい体験談が増えているような子だった。
ただの虚言壁かと一時期疑ったが、実際に彼女が怪現象に遭っている最中を目撃したこともあり、真実なのだと分かった。
(その時は誰もいないはずなのに彼女のポニーテールが誰かに引っ張られるように宙に浮いていた。そして彼女もとても痛がっていた。あれはマジやばかった・・)

そんなAから聞いた個人的に一番怖かった話をしよう。

Aには一つ年上の従姉妹がいた。仮にBとしますね。
AとBは家も近所だったので仲が良く、大きくなってからもよく一緒に遊んでいた。

俺もAとBと仲良かったというか、当時Bと付き合ってたのね。
それでAともよく遊んでたんだけど。

そんなAとBが中学生のころのハナシ。

その日はBがAの家に泊まりに行っていた。
Aの家はお金持ちだったので家が大きくて立派で、Bはちょいちょい泊りに行っていたのだ。

前々からAはこの家で不可思議な現象に遭っており、Bにもそのことを嘆いていたのだそうだ。
AもBも怖がりだったので、あまりその話には触れないでいたんだと。

で、そろそろ寝ましょうかとなったと。

当時Aは二段ベッドを使っていた。かつては下段にAの弟が寝ていたのだが、二人とも個室を持つようになってからはAが一人でこの二段ベッドを使っていたのだ。
なのでこの日はAが上段に、Bが下段に寝ることになった。

冬だったがエアコンはつけていて、決して寒くはないはずなのに、この日、Aは妙に寒かったのだそうだ。
羽毛の厚手の布団をかけても寒がっていたので、Bが自分の着てきたジャンパーをAの布団にかけてやったりしたそうだ。

そんなこんなでようやく二人は眠りについた。

そして夜中、Aは金縛りに遭って目を覚ました。
金縛り自体はもうしょっちゅうだったので、「うわ、やだな。またなんか見ちゃうかも・・」という感じだったそうだ。だから目は開けずに、ぎゅっと瞑ったまま、また眠りにつくのを待っていた。

するとその時、強烈な臭いが鼻をついた。

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