逃げながら彼女は光の方を見て、
「あの光…私たちがさっきまで居たところで光ってるよ!!」
と恐怖で引きつった声で叫んでいました。
私も恐怖心でいっぱいになり、ラリーレーサーばりに砂地の道をドリフトさせながら必死で車を走らせました。
やっと大通りに出た時には体中に鳥肌が立っていて、ハンドルから手を離すと掌が汗でビショビショになっていました。
彼女を家まで送り届け、自分も家に戻りベッドに横になった時には、さっきまでの出来事が現実なのか…夢なのか…ハッキリしないような精神状態でした。
次の日、彼女に会った時に
「昨日のあれは夢じゃないよね?」
と尋ねると彼女も
「私も同じ体験をしたんだから夢じゃないと思う…」
と半信半疑のようでした。
二人で
「あれはいったい何だったんだろう…」
と答えはわからずじまいでした。
その後、その彼女と結婚しあの事件から20年が過ぎ、あの恐怖体験もすっかり忘れていました。
ある日テレビを見ていると、北朝鮮の拉致被害者の報道特集をやっていました。
嫁さんと一緒にボーっとテレビを見ていると、拉致被害者がさらわれた場所が地図で映っていました。
その地図の中にあったのが…まさにあの海岸だったのです。
私は嫁と顔を見合わせ呆然としてしまいました。
あれはUFOなんかじゃなく、きっと北朝鮮の船だったんじゃないか…
もし、あのまま逃げなければ私たちが拉致被害者になっていたんじゃないか…と考えると背筋が冷たくなりました。
それからテレビで北朝鮮の話題が出るたびにあの夜の事を思い出し、今の穏やかな生活に感謝しています。
普通にUFOの話かと思ったら違った
無事でよかったですね
北の拉致船ってそんなにおおっぴらに攻めてくるもんなんですな。
自分のイメージではこっそり忍び寄る方が捕獲率高いかと思ってました。
一概には言えないけど、毒力があるといわれるA~Gまでの型に分類されている毒力話や蜂蜜のボツリヌス菌症と関係が有るのか無いのか。?嗜好も過ぎれば毒にもなり、解毒にもなるかもしれないですね。