まじない奇譚
投稿者:竹倉 (9)
私が中学生時代の夏休み。もう15年くらい前の話になりますね…
学校から出されていた自由課題の題材に私は太平洋戦争を選びました。
趣旨としては戦時中の暮らしや当時の風俗。そして色々な体験談などをまとめてみたいと思ったからです。
ただ困った事に私の祖父祖母は既に亡くなっており、生でお話を聞けるツテがない。
先生に相談をしたところ、市内にある有料老人ホームで話を聞いてみたらどうか?
との助言をいただきました。
少々緊張しながらも、一箇所目に連絡をさせていただいたホームの職員さんの対応がとても丁寧で、ご利用者本人が大丈夫であればその方を紹介しましょうか?とまで仰ってくださったのです。
私は先方に連絡先と日程はいつでも良いことを伝え、その日は静かに受話器を置きました。
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その後ホームから、ありがたいことに、私と話がしたいという女性のご利用者がいるという連絡を受けまして、筆記用具などを揃えてホームへ向かったのです。
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ホームへ到着すると、エントランスの受付で事情を説明しました。
対応してくださった職員さんは先日電話対応してくれた方と同じ方でした。
「もうすぐご利用者のEさんが来られますので、少々おまちくださいね。」
そう言い、ひとしきり面会での注意点などの確認をしました。
基本的に介助などは行わない事。
物品の受け渡しはしない事。
個人情報は外には漏らさない事。
何かあれば必ず職員を呼ぶ事。等々。
程なくして私の前にEさんが姿を現わしました。
私が想像していたよりも遥かに小さな女性だったと記憶しています。
お互いに挨拶を交わしました。
Eさんは終戦の年に14歳と仰っていたので当時の私と同い年くらい。
面会当時で確か77歳ほどだったと思います。
背筋は伸び、健脚であることがわかる歩行。ショートカットの髪の毛は雪が積もったかの様な白髪でしたが、その目は非常に若々しい上品な印象でした。
私は改めて面会を快諾してくださったEさんにお礼を言い、今回の面会の趣旨を伝えました。
そしてお話を聞き取り、メモしようとペンケースを開けた際にお気に入りのボールペンがない事に気が付きました。
怖い話、というよりも本当に素敵お話、情景描写で引き込まれました。また楽しみにしております。
とても、不思議。
時代背景とか、引き込まれる感じ。
久しぶりに、不思議で素敵な話しでした。
美しい。
とても素敵なお話でした。
わかりやすい話し方で、すぐEさんの世界観に引き込まれました。
唱えている呪文は密教のマントラですね。
真言宗のお寺の家系なのでしょうか。
世界観に引き込まれました。
この手の話はとっても興味あります。
そして見えない世界の大きさも
信じれますね。信じる人は救われます🙏
m.yより
おもすろい。
m.yより
って上のコメントで書いてる人、自分が有名人って勘違いしてておもろい
怖くないけど、好きです。
不思議な話は必ずしも怖いとは限らないのですね。当時中学生の書き手さんの行動力にも感服します。意図せずさわやかな気持ちになれました。
サムハラ?
サムハラ神社てのが岡山にあるな。サンスクリット系の言葉から来てるのかもな
オンマシリソワカとかは真言だからこと不思議でもない。
生まれ月によって守り御本尊があったり、そこ言葉があるし、地蔵様へもあるからよくあること。
気になるなら調べたらいい。
オカルトは知らんが昔の修行者や武術家なら当たり前の世界でもある。
五問銭は死線を越えるっつって四銭より上だから戦中はよくある願掛けだ。
カラス銭だったか。