その日の放課後。
俺とケンジとタクヤは、
なんとなく連れ立ってシュウの家へ向かった。
謝るつもり半分、
本当に誰かがやってるのか確認したい気持ち半分だった。
シュウの家は、
学校から少し離れた古い団地だ。
呼び鈴を押すと、
しばらくして母親が出てきた。
「……学校のお友達?」
「あ、はい。シュウ君いますか?」
すると母親は、少し困ったような顔をした。
「帰ってきてから、部屋から出てこなくて…」
嫌な感じがした。
部屋に通されると、
シュウはベッドの上で携帯を握ったまま座っていた。
俺たちを見るなり、シュウは小さい声で言った。
「……お前らじゃ、ないんだよな?」
「だから違うって」
ケンジが少しイラついたように返す。
するとシュウは、
黙って携帯を差し出してきた。
受信フォルダ。
そこには、
全部同じアドレスから来たメールが並んでいた。
“s-onlylove@✕✕✕”
件名は無題。
本文だけ。
≪私はずっと待ってたんだよ≫
≪シュウにも分かってもらえてうれしい≫
≪それは三人のおかげ≫
俺は、そこで指を止めた。
「……三人?」
タクヤが、小さく呟いた。
そして一番新しいメール。
≪だからもう消さないでね≫
部屋の空気が、一気に冷えた気がした。
「……なんだよこれ」
ケンジが真顔で言った。
シュウは俯いたまま、小さく呟いた。
「俺、知らないんだよ……こんなの……」
それ以上ほとんど会話にならなかった。
シュウはずっと携帯を握ったまま俯いていて、
俺たちも、何を言えばいいのか分からなかった。




























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